フィギュアスケート世界選手権2011 速報
●美姫が2位 真央は7位 1位はヨナ 女子SP
【モスクワ芳賀竜也】フィギュアスケートの世界選手権は第5日の29日、当地で女子ショートプログラム(SP)を行い、前回トリノ大会以来、1年1カ月ぶりの復帰戦となったバンクーバー五輪金メダリストの金妍児(キム・ヨナ)=韓国=が65.91点で首位に立った。
07年東京大会以来の優勝を目指す安藤美姫(トヨタ自動車)は安定した演技で65.58点をマークして2位につけた。2連覇が懸かるバンクーバー五輪銀メダルの浅田真央(中京大)は得点が伸びず、58.66点で7位。世界選手権初出場の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は54.86点で10位だった。
第4日の28日に行われたペアのフリーでは、SP2位のアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が優勝。日本勢ペアとして8年ぶりに出場しSP6位発進した高橋成美(木下工務店ク東京)マービン・トラン(カナダ)組は9位だった。
★小塚、SP6位から“完璧”大逆転 初の銀メダル
★チャン、驚異の280.98点 世界歴代最高V
★高橋「燃えてきた ソチ目指す」
★足元に集中、会心の演技…「銀」の小塚
★プルシェンコ復帰可能 ISU会長が見解
●小塚が銀メダル 高橋5位、織田6位 男子
【モスクワ芳賀竜也】フィギュアスケートの世界選手権は第4日の28日、当地で男子フリーを行い、前日のショートプログラム(SP)で1位のパトリック・チャン(カナダ)が187.96点で合計280.98点をマークし、初優勝を飾った。チャンはSP、フリー、合計点ともに世界歴代最高点を更新。
SP6位で昨年の全日本選手権優勝の小塚崇彦(トヨタ自動車)は安定した演技で合計258.41点(フリー180.79点)を挙げ、銀メダルを獲得した。SP3位で2連覇を狙った高橋大輔(関大大学院)はスケート靴のビスが外れるトラブルがあり合計232.97点(フリー152.72点)で5位、SP2位の織田信成(関大大学院)はジャンプの規定違反が響いて合計232.50点(フリー150.69点)で6位に終わった。なお、日本男子は来年の次回大会(フランス・ニース)でも出場枠「3」を確保した。
●男子フリー結果
1位パトリック・チャン(カナダ)280.98
2位小塚崇彦(トヨタ自動車)258.41
3位アルトゥール・ガチンスキー (ロシア)241.86
4位ミハエル・ブレジナ(チェコ)233.61
5位高橋大輔(関大大学院)232.97
6位織田信成( 同 )232.50
●高橋「ソチ目指す」
2連覇を目指していた高橋が、アクシデントに見舞われた。冒頭の4回転トーループを跳ぶ際、左足のスケート靴のかかと部分を留めるビスが外れ、演技を中断。規定の3分以内に修理を終え、何とかリンクに戻ったものの、一度終わった演技項目をやり直すことは認められていないため、4回転抜きの構成になってしまった。「やり直した時点でメダルはもう厳しいと思ったので、それ以降は完璧にしたかった」というが、その後のジャンプやステップにもミスが出た。来季以降の現役続行については明言を避けてきたが、納得のいかない結果に終わり、「燃えてきたというか、やるしかない」と、ソチ五輪を目指すことを宣言した。
★世界フィギュア:高橋・トラン組SP6位
★高橋大輔:連覇に黄信号…チャンとの点差にぼう然
★安藤美姫:SP新技の連続3回転を確認
★浅田真央:苦手リンクも被災地へ勇気届ける演技誓う
2011フィギュアスケート世界選手権 - 毎日jp(毎日新聞)より
フィギュアスケート