昨季、2度の世界最高得点を出した結弦くん
今年1月、ロシアのコーチが語った中に
結弦くんの事もありましたので、その一部を。既出だと思いますが。














2016年1月29日
イリダル・サトヂノフ


オレグ・ワシリエフ
コフトゥンではなくコリャダが我々のフィギュアスケートを引き上げることができる

  ロシア功労コーチで1984年の五輪チャンピオン(ペア競技)であるオレク・ワシリエフが、Sovsport.ruのインタビューに応じ、国は今後もコフトゥンに頼る必要があるのか、どの選手がロシアの男子シングルを勝利へ導けるのかについて話した。

 
 ― ロシアの男子シングルを今の段階でどのように評価しますか。

 プルシェンコとヤグディン以降、まだ蘇生していません。2006年にプルシェンコが第一線を退いたときに転落して、どうやっても上がりません。なんと悲しいことでしょうか。コフトゥン、コフトゥンではなく…私には今、ミーシャ・コリャダが見えます。そう、彼こそがロシアの男子シングルをヨーロッパや世界の表彰台へ引き上げられると期待し、語る必要のある、私たちの未来です。ミーシャ・コリャダであって、コフトゥンではありません。もう4年も自分を見つけられず、いつもなにか言い訳を見つける彼ではない。

 のどが痛いだの、なんだの、そんなことはぜんぶ、一度ならず聞きました。しゃべるのではなく、見せなければ。ええ、彼は故郷エカテリンブルクのロシア選手権では自分のスケートを見せました。いい滑りで、問題はありませんでしたが、いつもそのように滑らなくてはいけません。国が彼に給与を支給しているのは、彼がよい滑りをするためです。ところが彼はよく眠れなかったとか、何かいろいろと弁明をする。滑稽ですよ。

 ― コフトゥンの話に戻ってもいいでしょうか。彼にはフェルナンデスと戦えるポテンシャルがありますか。

 いいえ。コフトゥンの限界がどこにあるかは知りません。でも私はフェルナンデスを見ているし、ユヅル・ハニュウを見ているし、他の選手たちも、アメリカの16歳のネイサン・チェンも見ています。彼らはスケートをして、自分自身が喜びを得る。自分のスケートで観客にも喜びを届けながらね。ところが私たちがコフトゥンを見るとき、彼がいい滑りをしているときですらみんな神経質になっている。転ぶだろうか、転ばないだろうかとね。コフトゥンにはフェルナンデスと戦える見込みはありません。フェルナンデスとも、ハニュウとも、パトリック・チャンともです。

《 ハニュウはフィギュアスケートの神 》

 ― ミハイル・コリャダの方がマクシム・コフトゥンよりもポテンシャルは上ですか。

 コリャダはまず若い。年齢的に若いというのではなく、彼がトップに出てきたのがやっと(※先月の)ロシア選手権だということです。昨年は足の骨折で1シーズン出場できませんでした。だから彼にとっては今年が、自分にできる滑りに近い滑りを見せる初めてのシーズン。私が言っているのはまさに滑りのことなのです。コリャダの滑りは見ていて気持ちがいい。私たちの競技はフィギュアスケートであって、氷上の4回転ジャンプという名称ではありません。フィギュアスケートを見せているのはこのコリャダ選手です。美しく、楽しく滑ります。その滑りのスタイルとスケーティングの手法においては、フェルナンデスにも、ハニュウにも、パトリック・チャンにも匹敵します。単純にまだ経験が足りなくて、成熟するには1~2年必要でしょう。でも、このコリャダのスケートから観客は喜びを得るのです。

 ― アレクサンドル・ペトロフのヨーロッパ選手権での演技をどう評価しますか。

 サーシャ・ペトロフは今季、シーズンをとおして安定した滑りをしています。グランプリ、ロシア選手権、ヨーロッパ選手権、どの大会でもひとつもミスをしていません。これはどんなスポーツ選手にとっても非常に大きなプラス要素で、高い評価に値します。彼のコーチ、アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンを称賛しなくては。自分にできることを毎試合やるということを、自分の生徒に教えることができたのですから。ペトロフがこういう滑りをするのはとても良いこと。でも、彼にはフィギュアスケートの勢力図における自分の顔というものがなく、まだ自分自身を見せていません。

 それに加えて、彼にはまだ4回転ジャンプがありません。それがあればヨーロッパ、あるいは世界選手権でメダル争いできます。ミーシンのようなプロフェッショナルなコーチがいて、そのアプローチがあれば、ペトロフは技術面だけでなく芸術面でも成長する見込みがあります。同じように練習を続けていけばヨーロッパ選手権で、もしかすると世界選手権でもメダルを獲る力をつけるでしょう。

 ― あなたの見たところ、フェルナンデスはハニュウに追いつけるでしょうか。彼は初めて300点を超えましたが。

 彼らはお互いに毎日、追いつき合っていますよ、一緒に練習しているときにね。冗談はさておき、ハニュウは今、疑う余地なくフィギュアスケートの「神」です。彼に追いつけるのは、ハニュウ自身がそれを許す場合、つまり自分の滑走でミスをやらかす場合のみです。そのときはフェルナンデスも、パトリック・チャンも、だれか他の選手も追いつけるでしょう。しかし、ハニュウが自分の最大限の力でミスなく滑れば、追いつくことはできません。幸か不幸か、事実は事実のままです。今のハニュウはとんでもなく良い。21世紀のとんでもないスケーターかもしれないほどに。


<原文>
http://www.sovsport.ru/gazeta/article-item/878991


翻訳文は一部お借りしました。
全文はこちらから。
http://akoako.at.webry.info/201601/article_7.html


ロシアのコーチ、選手たちに結弦くんファン
が多いわけですね。(*^^*)



(画像は感謝しつつお借りしてます。)