【大会結果】2023年度全国中学生レスリング選手権大会、優勝３名・３位１名！

2023年6月10日(土)～11日(日)、茨城県水戸市「アダストリアみとアリーナ」において、2023年度全国中学生レスリング選手権大会が開催されました。本今回の大会には、過去最多となる710名のレスリング選手が全国から集まり、激戦が繰り広げられました。

主催いただきました全国中学生レスリング連盟や関係者の皆さま、審判の皆さま、対戦いただきました選手の皆さま、会場で沢山のお声をかけていただきました皆さま、本当にありがとうございました。

フィギュアフォークラブからは６名の選手が出場し、優勝３名、３位１名、ベスト８が１名となりました。優勝３名を輩出したクラブは全国でフィギュアフォークラブのみとのことをお聞きし、嬉しくとらえつつも沢山の課題もあり、次への目標に切り替えて捉えていきたいと考えています。全国の強豪選手の大半は、高校生と一緒に練習したり出稽古に頻繁に行かれているとお聞きするなか、フィギュアフォークラブの選手は基本クラブ練習のみで強化をしてきました。他クラブ強豪選手のような大技は出来ません（あまりやらせません）が、基本を大切にした選手１人１人の個性がしっかり出せるレスリングを心がけてまいりました。

選手たちには、試合は一瞬の出来事として捉え、その日までの結果として過去の栄光にとらわれずに、翌日からはまた新たな気持ちや謙虚で挑戦する気持ちをしっかり持って取り組んでほしいと話しました。また、負けたり結果に表れなかった中にも沢山の良い場面や成長もあり、そのような部分も自分の成長につなげてほしいと思います。

以下、各選手の総評です。

●ゆりな（女子66kg級優勝）

本大会２連覇を達成しました（１年次はコロナで大会中止）。決勝も１８秒で勝利して写真撮影が間に合いませんでしたが（笑）、危なげない安定した試合展開で優勝しました。グランドでフォールを狙いにいく展開やアンクルホールドを連続で回せることが課題の１つだと思います。７月にはアジア選手権が控えていますので、気を引き締めて取り組んでほしいと思います。

●あかり（女子36kg級優勝）

組み合わせは第２シードとして勝ち上がりました。決勝では序盤にリードを許しましたが落ち着いた展開で後半追い上げ、一瞬のスキを逃さずフォールで勝利しました。週２回程の練習ですが、負けん気の強さがあると感じました。課題はまずはもっと攻めるレスリングをすること、横からの攻撃をもっと覚えること、グランドへの展開をもっと早く行うことだと思います。軽量級ということもあり、今回のトーナメントはほとんどが中学1年生の選手たち、もっと上には上が沢山いることをしっかり実感しながら目標高く頑張ってほしいと思います。

●ののみ（女子39kg級　優勝）

初戦は第４シード選手と対戦、一瞬のスキを逃さずフォールで勝利しました。勝ち上がった準決勝は前回敗戦している選手、今回はギリギリでしたが勝つことが出来ました。決勝も最後まで緊張する展開でしたが見事優勝を飾りました。課題は、まず攻めるところは一気に攻め続け、守る所はしっかり守るといった勝負所を逃さないこと、片脚タックルの処理などだと思います。ただ、大会前に膝を怪我して練習出来なかった時期がありましたが、しっかり我慢して休んだことが結果につながったと思います。まだ完治していない中ですので、しっかり治しましょう。一度勝ち抜く実感を経験できると、レスリングが更に良い方向に大きく変わるケースが沢山あります。この機会に更なる成長を期待しています。

●そうた（男子44kg級　３位）

レスリングに復帰してまだ半年も経っておらず、週２回の練習、そしてこの大会が復帰戦かつ中学生デビュー戦となりました。この状況の中で４回勝ち上がったこと、不安が大きい中で本当に頑張ったと思います。試合を観ていただいたスカウトに来ていた高校の先生方から驚かれました（笑）。前回の試合は約３年前ということで試合感覚も気になりましたが、勝負所をしっかりおさえて闘いました。勝ち上がる中で試合を経て、試合感覚が戻りつつあることも確認しました。相当勇気が必要なことだと思います。監督としては１００点満点でした。次の目標に向けて頑張っていきましょう！

●しょうや（男子48kg級　ベスト８）

３回勝ち上がってむかえた準々決勝、よくFFCにも練習に来てくれた大和君（AACC／結果、準優勝）との対戦でした。過去に何度も対戦していますが、いつも圧倒的に大差で敗北している強豪選手です。セコンドに着きながら感慨深いものがありました。結果、１－４で敗れ、本人は相当悔しそうですが、しょうやの成長をとても嬉しく見ることが出来ました。課題としてはやはり攻めるレスリングをもっと高めること、ただ「攻める」ことで「守る」がおろそかにならないようにすることも意識してほしいです。高校の先生方からも沢山の好評をいただき、まだまだノビシロが沢山あることに期待したいと思います。

●たかし（男子44kg級初戦敗退）

本大会で準優勝の選手と初戦での対戦となりました。何年もたかしのレスリングや試合を観てきましたが、このところの成長をとても感じる非常に良い試合だったと嬉しく思いました。もちろんレスリングはまだまだですし、相手は強かったですが、勝ちたい！強くなりたい！という気持ちがとても前面に出ていることを感じました。選手たちには自分の気持ちや考えでしっかり闘ってほしいと常々話しています。それが一番うれしいし、悔しいからです。その気持ちに正直に向き合い、自分をもっと知り、高めて成長につなげてほしいと願います。ただ、課題ももちろんあります。技術的な面よりも、柔軟性やフィジカル面や力の使い方などが主ですので、継続して頑張ってほしいと思います。

また、元FFCで現在、ハナサキジュニアに所属しながらFFCに練習来てくれるキョウスケ（写真中央）が、見事、男子62kg級で優勝しました。とても強いレスリングをしていました。勝って嬉しそうに報告に来てくれました！追いかける立場から追いかけられる立場となり、プレッシャーも大きくなりますが、更に頑張ってほしいです。

中学生の次なる大きな大会は、１１月に開催される東京都知事杯全国中学生レスリング選抜選手権です。目標をしっかり定めて、日々の練習や生活を意識高く取り組んでいきましょう。本当にお疲れ様でした。