3年程前に一緒に仕事をした人から、個展を開催すると連絡があったので出かけてきた。
彼らは、3年前はまだ学生だったのに、立派なアーティストになっていて驚きだった。
個展でのパフォーマンスの様子
個展なんて場に慣れていない私は、なんだかそわそわとしてしまったけれど
でも、それなりに楽しくて刺激的な時間だった。
3年前の姿を思い出して、その時が彼らの活動の始まりだったんだなーと、今度はしんみりしてしまう。
慣れない場所で、懐かしい姿を見ているのは、ふわふわとしてとても不思議な気分だった。
展示されていた作品
上の作品が一番好きでした。そして、下の作品が次点です。
3年前からさらに上手になっていて、ずっと眺めてしまった。
ほんと、綺麗。
個展には入れ替わり立ち代わり色々なお客さんがやってきていて、彼らはアーティストなんだなあと、なんだか歳を取ってしまった気分。
3年前に出会った時はまだ学生だったのにね。
今じゃ、社会人しながらアーティスト活動までしているだなんて。
立派な子たちだと、さながら親のような気分でしたよ。
とても不思議な気分だった。
この子たちの絵は凄く好きなので、ポスターカードを買いました。
さっそく部屋に飾ってご満悦。
いつか絵の方も買えるといいのだけどね、今はポスターカードを飾るので我慢。
ポスターカード
そんな、不思議で素敵な時間を過ごした帰り道のこと
公園で枯れ木に交じって、花をつけている木を見つけた。
はて、こんな時期に花をつける木なんてあったかしらんとよくよく見てみると
薄いピンクの花で、なんだか桜のように見える。
その木の周りも桜の木ばかりだし、これは桜の花なのか?と立ち止まってしばらく眺めていた。
時刻は7時頃、真っ暗で寒くてとてもじゃないけど桜が花を見つけるようなタイミングじゃないのに
でも、よく見てみると木には「ジュウガツサクラ」と書かれていた。
本当に桜だったのだ。
ジュウガツサクラ
調べてみたら4月と10月の2回、花を咲かせる桜らしいけど、今は12月ですよ。
こんな寒いのに、お前はよく頑張るねと声の一つでもかけてあげたくなった。
まさか、12月に桜を見ることになるなんてね、ほんと不思議な気持ちな1日だった。
そんなことを思いながら、コートのポケットに両手を突っ込んで、寒風に身を縮こませながら帰る私の姿は、ジュウガツサクラの堂々とした姿とは正反対に見えたことでしょう。
でも、本当に寒かったのですから仕方がない。
ジュウガツサクラを見つけた時に聴いていたのは「Biosphere」の「Rekindel the Past」というアルバムでした。
個展の子たちの絵を見ながら、ずっとBiosphereの雰囲気がぴったり合うよなーって考えていて
聴きたくなって仕方がなかったから、帰りながら聴いていました。
Biosphere 「plain plaid」 purple morning」
Biosphereは自然音とエレクトロな音が心地よいアーティストです。
幻想的な音楽と、時期外れの桜。なんだかぴったりな組み合わせでした。
始まりも、終わりも、全部完璧だった1日。
アタリを引いた、そんな1日だったぜ。