前の病棟で、一生懸命在宅の可能性や、少しでも楽な薬の飲み方や、家族への食事介助指導をしてた看護師は、誰なんだろう?
あれは本当に私かな?
忙しくなると看護なんてどうでもよくなって、トイレコールに腹をたてる私は、結局看護師としての適性がないのよね。
プロ意識もない。
このまま専業主婦にスライドするのか。
私にとって看護ってなんだったんだろう?
一時は生活の半分くらいはかけていたと思う。
お給料とか考えず。
私にとって看護ってなんだったんだろう?
尊敬する師長さんや、先輩たちも、生活の半分以上くらい仕事にエネルギーを使っていた。
そんな姿に憧れて、真似をしていたのかも。
その人たちに認められるのが嬉しかった。
あの人たちみたいに、魔法みたいなのが使えるようになりたかった。
医者にもずけずけものを言う。
不思議とスジが通っている。
難しい機械も使いこなせる。
急変時のルートキープも一発。
ここにはそんな看護師はいないんだな。
難しい機械を使いこなせる看護師も、急変時のルートキープができる看護師もいるけど。
それをドヤ!するのでなく、自然に、当たり前みたいに、患者さんのためにする看護師がいない。
ドヤ!私の技!
ってしてもさ、患者さんから目を離した時点で、看護師としてのあんたの技はゼロなんだよ。
これが救急の長い看護師なのかな。
ドヤ!
するくせに、患者さんのことに興味ない看護師が多すぎて。
でも、前の病棟より、今の病棟のほうが、看護師だけで言うと、入院してもいい病棟に思える。
病棟が忙しいのが悪いのかな。
みんな頑張ってるのかな。
よくわからないわ。
でも、師長、部長クラスは、前の病棟のが断然好き。