先輩に気がきくと思われたいとか、邪魔にならないようにとか、怒られないようにとか、目をつけられないようにとか。

そんなことばかり考えてしまう日は、気を付けているはずなのに逆に注意を受けたりする。

それはさ、たぶん空回りしてるんだよね。

先輩のことばかり考えて、それで患者さんに不利益になったら本末転倒だし、それは一番やっちゃいけないこと。

先輩も、そこを見てるんだから、そこに意識のない、患者さんのことを考えずに他のことを考えてる人間がいたら、それは注意するのは当たり前。

私の仕事は、今、研修中で何もできない私ができる唯一の仕事は、患者さんのことを第一に考えて、持てる時間を患者さんのために精一杯使うことじゃない?

まだ体がすぐには反応できないけど、ナースコールが鳴ったら、すぐに出る。

電話にも、すばやく出れるように体を慣らしていく。

患者さんに挨拶する。

明るく優しく、声かけをする。


先輩に気を使うことは、まだ考えなくていいんだ、きっと。

まずは患者さんに気を使えるようになること。

それって、当り前のように思えて、実はすごく難しい。

だって、きりがないもの。

追及していったら、終わりがないんだ。

探せば探すほど、たくさん見えてくるものだから。

だから、私はまず、今、患者さんに気を使えるように、患者さんの気持ちに立って、『してもらってうれしい事をする』をモットーにがんばるよ。

わたしは、されていやなことをすまい、って前は思ってたけど、それはすごく消極的な考え方で、相手に何も残らないんじゃないか、って分かったから。


『してもらって嬉しい事をする』


これが私の今のテーマです。

こういう風に考えるようになって、少し調子が上向きになってきた気がする。

積極的な方向に、前向きな方向に考えること。

これは私の永遠のテーマになりそうだな。

私は、後ろ向きの考え方をする時が多いから。

でも、後ろ向きの考え方をしてしまう人の苦しみが分かるっていう、私の強みにもなると思うから。

だから、少しづつ、意識は変えていくけど、今までの私が無駄だったわけじゃない。

ずっと後ろ向きに考えてきた私がいて、それで、その上に、今の私がいるから。

きっといつか役に立って、私を向上させてくれる。


まず、習ったことを確実にものにして、そして、患者さんに対して、してもらってうれしい事をすること。


がんばるぞ。