前回の続きです。
私は、内さまを#1配信当時からずーっと見てきた。
比較的古い方のファンであると思う。
もっと言えば、学生時代に内村プロデュースがあって、そこからの流れで見続けている。
内さまで、アイドルと大喜利をする、という企画。
この企画の、最大のデメリットは、
『さまぁ~ずの下ネタが封印される』
という事だと思う。
千原ジュニアが、
『大喜利は、一つのお題に対して流れがあり、それをみんなで育てていくもの』
と言っていたが、
さまぁ~ずの大喜利の流れといえば、下ネタがある種お約束でもあり、醍醐味でもある。
それが見られないということは、明らかにマイナスである。
では、この回は谷の回であったのか。
それはNOであり、むしろ期待以上であったと思う。
下ネタの出来ない大喜利だが、さまぁ~ずの実力は折り紙付きだった。
そして、元々『やりたい時しか参加しない』ウッチャンのリアルないまいち回答もまた趣深く、
日向坂の面々が照れずにやりきる姿は、はっきり言って期待以上だったし、
二人羽織大喜利はこの組み合わせに大正解の企画だったと思う。
私は日向坂の予備知識があったのもあり、十分に楽しめたが、
そうでない人の目にはどう映ったのだろう。
私が内さまを見始めたのは、
『内Pが終わってほしくない。まだ続きが見たい。』という気持ちであった。
そういう気持ちのまま、時間は過ぎ、気づけば16年の月日が経っていた。
私がこの回を見て強く感じたことは、
『内村プロデュースは終わっていたんだな。』
ということだ。
これは、ネガティブな感情ではなく、私自身のモラトリアム、寂寞の念なのだと思う。
昔から内さまを見ている人は、内Pを重ねて見ているし、内Pのような内容を求める人もいる。
私もそうだ。
しかし、16年間で、ウッチャンは3度も紅白の総合を務め、
さまぁ~ずもミドル3から大御所レベルになった。
内Pのフォーマットがなくなることを惜しんだ『有吉の壁』がヒットし、
トークの上手い漫才師に比して不遇だったコント師が躍動し、
老若男女に受け入れられている。
もはや、内Pをリアルタイムで見たことのない人が多数派になり、
そういった人たちの視点からすれば、私が求めている内さまは、
『大御所がやってる有吉の壁のパクリ』
に他ならない。
もうあの頃と同じようなことはウッチャンもさまぁ~ずも絶対できないし、
それを見たいのなら内PのDVDを見ればいい。
私が見ているのは、内Pではなく、内村さまぁ~ずなのだ。
ウッチャンも、さまぁ~ずも、16年間を駆け抜けてきた。
そして、それでももっと売れたい、と上を目指している。
それを見ている私も、成長しないとならない。
思えば、最近内さまの内容が明らかに変わってきているのは、古参以外の新しいファンを意識しているのだと思う。
新規のファンが付かないコンテンツは終わっていくのだ。
そして、改めて内さまはずっと続いていってほしい。
少なくとも、コロナが明けて、内さま終わりにみんなで打ち上げに行けるようになるまでは絶対に続いてほしい。
内さまは、この後みんなで楽しく打ち上げするんだろうなぁ…という余白を楽しむ番組でもある。
そんなことを、気づかされた。
否定的な意見をネットで見て、未見という方は是非。