ジョゼと虎と魚たち



 今日は、


 「ジョゼと虎と魚たち」 を観ました。


 あぁーーー、出会えてよかった。

 この映画に出会う事ができた私は幸運だなぁ。

 そう、思える映画でした。


 「メゾン・ド・ヒミコ」に続く、犬童一心監督の作品

 でしたが、やっぱり、雰囲気が特に素敵。


 セットや、何気なく映る風景、

 間の取り方、それら全てが本当に素敵でした。


 ジョゼも素敵。

 喋り方とか、結構わがままなところとか、

 発想とか。


 障害がある、だから暗いというわけでも、

 明るすぎるというわけでもなく、

 ただ、淡々とジョゼのありのままの姿が描かれている

 感じがしました。


 私は、ジョゼの強さが欲しいなぁ。


 妻夫木くんは、笑顔が素敵でした。

 池脇さんも、今まで触れたことのない女優さんだったけど、

 すごく素敵で、二人が笑うと、こっちにまで笑顔が浮かんじゃいました。


 特に海のシーン、すごく良かったです。

 キラキラしてて。

 海がキラキラしてたけど、それ以上に、ふたりがキラキラしてたなぁ。


 終わり方も、良かったと思います。

 これで、ジョゼと二人、ずっと幸せに暮らしましたっていうと、

 それは現実的ではない。

 やっぱり、ジョゼの持ってる障害は、重かったんだろうなぁ。

 ジョゼは、自分の持ってる障害の重さを忘れて欲しくなくて、

 車椅子は買わないと言っていたのかもしれない、と思いました。


 また、もとの彼女とよりを戻しちゃうのか・・・

 と思ったところで、妻夫木くんのあの涙。

 切なかったな。


 最後に映った、ジョゼが電気車椅子に乗っている姿と、

 台所での料理姿が、

 変わらないジョゼの強さと、

 彼女はこれからも、変わらず生きてくんだという安心感みたいなものを、

 感じました。


 本当に、この映画に出会えて良かったなぁ。 THE END