雑草の遺言
この度、私はプロの試合出場を前提とした選手生活を終わりにする決意をし、
昨日総合格闘技の師匠である中井祐樹先生、ボクシングの師匠である尾下正伸先生にもご報告させて頂きました。
何年も試合出来てなかったので誰も現役と思ってないかもしれませんが、
ここに気持ちの整理をつけます。
1月に肩のインナーマッスルである棘上筋及び棘下筋を損傷し、肩が上がらなくなった状態から半年リハビリを続けてきましたが、未だ肩が極めて脆弱な状態で、
医師の話ではこの先たとえ手術をしてもプロレベルで総合格闘技をすることは難しいとのことです。
他にも頸は頸椎ヘルニア、頸椎の神経の出口が圧迫され狭くなって神経を圧迫、頸椎に出来た骨棘(とげ)が神経を圧迫、
脚は2度前十字靭帯再建手術をした脚と逆脚がまたしても前十字靭帯断裂。
今迄筋力でカバーして最近まで気づきませんでしたが
随分前から断裂していたらしく、断裂した靭帯が身体に吸収され現在もう何もない状態です。
頸や膝もそれぞれ現役続行には厳しいものでしたが、それぞれに負担をかけない闘い方を研究し
<せめてあと1試合だけでもやりたい!>
と思って頑張ってきました。
ヤルヤル詐欺状態が続き、正直たまに「現役プロ格闘家の~」と人に紹介されると辛かったです。
それでもまだ諦めたくはなかったのです。
しかし今回の肩はパンチを打つことも組み合うこともままなりません。
残念ながらゲームオーバーです。
先日シュートボクシングのチャンピオンだった梅野孝明選手が、
「頸椎の負傷で自分の納得するパフォーマンスが見せられなくなったから」という理由で引退されました。
考えさせられました。
プロデビュー前に大怪我を負い、以後も致命的な怪我を繰り返してきた私はそもそもプロデビューなどすべきではなかったのかもしれません。
お客さんはお金を払って選手の闘いを観に来てくれます。
怪我をごまかして闘う選手の姿なんてお金を払ってまで誰も見たくないと思うし、第一お金を払って下さるお客さんに失礼なことです。
そんな自己満足的な<わがまま>はアマチュアでやればいいのかもしれません。
私はただずっと思いっ切り練習をしてどんどん試合したかったのです。格闘技が大好きだったんです。
私のプロ格闘家人生でほんの僅かな期間でしたが、身体を気にせず思い切り動ける時はどんなに疲れ過酷な生活でも幸せでした。
しかしびっくりするくらい怪我が多く練習でもセーブせざるを得ない自分に常に歯がゆい思いをして、
時には他人を羨み嫉妬し才能を生かさない選手に苛立ちもしました。
空手をやっていた頃、本部指導員が「怪我をする奴は強くなれない。その間練習出来ないから。」と仰ってましたが、
その言葉通り、三流のまま道半ばで強制終了です。
私の試合を観に来てくれていた仲間、友人、またたまたま運悪く私の出る興行にいらしていたお客さん、
今まで私の<わがまま>に付き合って頂き感謝しております。
そして私を育ててくれたパラエストラ東京の中井祐樹先生、番頭&マネージャー若林太郎さん、
伊藤隆会長、ランバー・ソムデートM16会長、尾下正伸会長、その他お世話になった先生方、一緒に練習してくれた仲間達、いつも応援してくれた方々、
本当に有難うございました。