私は柔道と、キックボクシングと、ブラジリアン柔術と、日本の古流柔術をそれぞれうっすらかじっています。

今、上に挙げた中でも、私の中心にあるのは、日本の古流柔術です。かねてから技を簡単に紹介している流派のことです。先日まで長野で合宿を張っていましたが、日曜日には帰ってきて、また日常に戻っています。

この古流の流れを汲んだ柔術について、大学時代から気になっていた事を、無学を承知で書いてみたいと思います。


柔道の修行において、どの技を覚えるかは指導者にかなり依存するでしょう。その上で、自分の体格、筋力、スタミナ面を考慮しつつ、繰り出す技を選び取って行くスタイルになるかと思われます。
試合では、小中高でそれぞれ、体格面や危険性への考慮から実施して良い技、いけない技が違いますが、出せる技の中からは何でも出して良いのが原則です。

キックボクシングでは、基本的なパンチやキック、コンビネーションを数種類習います。
スパーリングや試合の際、突然習っていない技を繰り出しても、効果的に決まりさえすればお小言程度で済むでしょう(笑)
ブラジリアン柔術も同様です。

しかし私が大学時代以来取り組んでいる流派は、いわゆる「切紙伝授」のような制度を取っています。
これは、段級ごとに取り組むべき技が割り振られており、上の級の技をむやみに取り入れるべきではない(流派によっては固く禁じられる)と言うものです。
色々かじったけれど、古流ルーツの武道は初めてだった自分にとっては、この制度は新鮮でした。

メリットを箇条書きにすると
・昇級、昇段を目指すにあたって目的が明確
・指導者側が想定する道筋を辿らせやすい
・基礎の積み重ねを経ていない新技、大技に取り組むことによって、基礎をも崩してしまう危険の回避
などが挙げられると思います。

デメリットは…
・指導者側も気づかない、修行者の自由な発想の妨げ
・憧れの技に挑むといったようなポジティブなモチベーションの抑制
・段位、級位が同じ修行者の攻防が似通いかねない
といった所でしょうか。しかし2番目なんかは、むしろメリットにもなるかも知れません。
ここまで我慢して、ようやくあの技に取り組める、と言った喜びに繋がることもあります。


そもそも、切紙伝授の形式を取らない格闘技にせよ、あまり大きな動きや奇抜な動きばかりしていると、先輩や指導員各位から「暗黙の了解、無言の圧力」が掛かると思います(^_^;)

つまり切紙伝授は、ルールの中で競い合う、スポーツ格闘技の中にもしっかりと息づいているのではないか…そんなことを、長野での練習の中で思いました。

ボクシング界の格言からも、まずは基礎から積み上げろ、といったメッセージが読み取れますね。
「左を制する者が世界を制する」



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