転院して3度目の通院。
この日は妊婦健診と超音波精査。


右の肺の嚢胞の大きさ、血流を入念に診て頂きました。



幸い嚢胞も大きくなっていなかったのでひと安心。

嚢胞の大きさから言うと、Ⅱ型と断定できるとのことでした。
現時点では心臓を圧迫するほどではないそうです。


肺に血液を送り込む動脈も太いそうで、
これは肺の成育にはとってもいいとのこと。


まだまだ安心はできないけれど、
前向きなお話を聞くことができて少しだけホッとしています。



にしてもとっても良い先生に出逢うことができて良かった!!
感じも良いし、お話もたくさん聞いてくださるので、
夫婦共々感謝を覚える日々。


そして今日から8ヶ月に突入~。

あんなに小さかったミミちゃんも、
気づけば1035gまで成長してました。



そろそろ本格的に名前も考えないとなぁ...。




次回はMRI。

と、その前に両親学級!



き、緊張するなぁ~。笑

25w2d。

今日は転院してから2度目の病院。
より精度の高い超音波でミミちゃんの肺の状態を調べる日。


妻も心の整理がついたのか、はたまた覚悟を決めたのか、
病院へと向かう車中でもいつもより凛と構えているように見えました。




さて、その超音波。



超音波専門の先生二人と、インターンらしき先生が見守る中、
暗い部屋で10~15分くらいかけてじっくりと診察。


右の肺に存在する嚢胞を拡大して診たり、
心臓から右肺にかけての血流などを綿密に診ていました。





診察の結果、右の肺を埋め尽くすように
肺全体に嚢胞が確認できるとのこと。

大きい嚢胞と小さい嚢胞が入り混じっていると説明を受けました。
大きいもので約1cm弱。


特に心臓を圧迫している様子もないし、
むくみも見られないので、週数からすると
現時点での状態としては悪い方ではない、とのことでした。


ただ、CCAMは肺分画症?というものと表裏一体らしく、
今後その可能性も含めて注意して診ていく必要があると。


「この調子だと経膣分娩できるし、自発呼吸もきっと大丈夫!」


と、先生からは心強い言葉を頂きました。


「CCAMの子は結構みんな元気に産まれてきてくれるものなんですよ!」


とも仰ってました。


もちろんまだまだ気をつけなければいけないこともたくさんあるし、
決して油断できない時期ではあるけれど、
右肺の状態がまったく分からなかった僕らにとっては
今回の診断は希望の持てるものでした。



妻も幾分ホッとしていた様子で、
そんな妻を見て僕も少しホッとしています...。


そんなミミちゃんは最近お腹に話しかける度に
ドンドンとキックしてくれるようになりました。


生まれてくる前から既にもうメロメロです。笑

ミミちゃんが女の子だと判明しているだけに、
先が思いやられますね...。




次回はMRI。



何とか無事に産まれてきてくれるように夫婦で力を合わせ、
できることを一生懸命続けていこうと思ってます。


時を同じくしてCCAMと闘っている皆さん、
共に頑張っていきましょう!!


結婚4年目。
妻との間に待望のベビーができました。


あまりの喜びに、育児書を毎日のように読みあさっては勉強。
胎児には「ミミちゃん」というあだ名をつけ、
毎日のようにお腹に話しかけています。

仕事に都合をつけ、恥ずかしながら妊婦健診にも毎回付き添い、
「世界一のパパになる!」と意気込んでいた矢先の事でした。




妊娠21週の妊婦健診。

いつものように妻と診察室に入り、超音波検査。
4週ぶりの胎児との対面とあって、心は踊っていました。


しかしエコーを見ていた先生の顔が曇りはじめました。

いつもは冗談なんかも交えながら笑顔を絶やさない先生が、
何やら歯切れが悪い。


帰り際も、いつもであれば、
「うん、順調だね!このまま頑張っていこう!」

と明るく送り出してくれるのですが、
暗い表情のまま。


その様子に妻も引っ掛かってたみたいで、
数日後にもう一度診てもらうことにしました。




いつものように二人で診察室へ。


「どうしたの?なんかあったかい?」と先生。



「いや、あの、何もなければいいんですが、
 先日伺った時に先生が何か言葉を飲み込んだように思えたので、
 妻とふたりで気にしておりまして...」。

と正直に想いを告げました。


すると先生は、

「そうかぁ、俺、暗かったかぁ~、ごめんな~!」

なんておどけてみせながらも、エコーになるとまた暗い表情に。





すると、静かに説明を始めてくれました。



「実はね、前回エコーで診た時に気になってはいたんだけど...
 ごめんね、実は気になるところがあってね...」。

思わず妻と共に息を呑む。


「ここに肺があるんだけどね、そこにいくつか嚢胞があってね...」。



「嚢胞、ですか?」


「うん、つまりは肺に何らかの異常があるかもしれないんだ。
 ここではこれ以上の事は調べることができないから、
 大きい病院で精査してもらわないと難しいかもわかんない。
 本当は最後まで僕が面倒を見て、ここで産ませてあげたいんだけどね。
 でも実はこういう異常は小児科や小児外科との連携が必要で、
 うちでは産ませてあげることができないんだ。」

とのこと。

「知り合いが◯◯大学病院にいるから、紹介状書くね。
 何とか頑張ろう!」


と最後まで励まし続けてくれました。


それから家に帰り急いでインターネットで調べる。

「肺・嚢胞・胎児」というキーワードで検索すると、
「 先天性嚢胞状腺腫様形成異常 (CCAM)」という病名が出てきました。


ひょっとしたらこの病気の疑いがあるかもしれないと、
色んなサイトを覗いてみるものの、
どのサイトも専門用語が羅列されていて、
なんとなく理解はできても、いまひとつピンとこない。

そして圧倒的に情報量が少ないということが分かりました。


妻は不安に怯え、泣き続ける日々でした。
僕はそんな妻を「絶対大丈夫だから!」と励ます事しかできませんでした。

こういう時、男の無力さを心から痛感します...。





そして今日、紹介状を手に大学病院へ。
転院です。












診断はやはり「先天性嚢胞状腺腫様形成異常 (CCAM)」というものでした。

現在24w1d、胎児も700gとまだ小さいため、
週数を経ながら、より詳しい検査をしてみないと
今後の方針を決められないとの事で、
来週に高精度のエコーで、超音波専門技師の診断を仰ぐとの事でした。

ただ、先生曰く、ケアが必要になる子に産まれてくることは
間違いないとのことでした。



もちろんその覚悟は、妻も僕もできています。

この子がどんな病気を持って産まれてきたとしても、
育てきるというふたりの当初からの誓いは決してぶれることはありません。



何とか命を繋いでいって欲しい。

そう強く願う日々。



ミミちゃん、一緒に頑張ろうね!





無事に産まれたら、お祝いして下さい!




[次回に続く]