こんにちは。
元・パーソナルトレーナーの飯沢芳明です。
今回も好き勝手にBLOGを書きます。
私は仏教に興味があって、全国のお寺や霊場を周って歩いているのですが、
このGWを利用してずっと行きたかった恐山に行ってきました。
これで日本三大霊場を制覇したことになります。
ちなみに、日本三大霊場とは高野山・比叡山・恐山です。
高野山は2017年、比叡山は2013年と2015年に行っています。
高野山と比叡山は高僧のための修行の場であるのに対し、
恐山は庶民に身近な霊場であることから、他の2つとは違うものを感じました。
まず感じたのは距離。
比叡山や高野山は、街から近かったりアクセスが整備されているお陰で
難なく目的地に辿り着けるのですが、
恐山はそれがない…。
だから感じる。「遠い…」。
新幹線で七戸十和田駅で下車。
私は仙台から乗りましたので約2時間の新幹線旅。
そこからさらにレンタカーを走らせること1時間30分。
なかなかの工程でした。
恐山が近づくにつれて山深くなり、
あたりには硫黄の臭いが充満しています。
そんな山道を抜けると一気に視界が開けます。
そして、最初に目に飛び込んでくるのが『三途の川』
あの世とこの世を結ぶ川。
近くには奪衣婆(だつえば)と懸衣爺(けんえおう)がいます。
この2人は閻魔大王の側近で、
奪衣婆が死者から服を剥ぎ取り、その服を懸衣爺が秤にかけて罪の重さを計るのだそうです。
たしか新宿にある閻魔堂で奪衣婆が拝めるはずです。
ただし、強烈なインパクトがあるので心臓の弱い方は要注意で。
さて、三途の川を後にし車で1分ほど行ったところに恐山の境内があります。
こちらのご本尊は『延命地蔵尊』で今は曹洞宗のお寺になっているようですね。
ちなみに、『地蔵』という名前をよく耳にしますが、
地蔵とは釈迦が庶民を救うために派遣した、私たちの頼れる兄貴分的な存在なのです。
そんなアニキに守られたお寺をぐるりと一周してみました。
そこかしこに『あの世』を連想されるような物がちらほら。
硫黄臭立ち込める岩むき出しの雰囲気もそうだし、
お寺のなかにはたくさんの遺影や遺品が納められていて、
それも雰囲気を演出してくれます。
当日は風が強く、立っているのもやっとなくらいの風でした。
しかし、晴れていたのもあってか気分よく参拝できました。
恐山を巡ってみてとても良かったのですが、
個人的に好きなのは比叡山ですかね(笑)
やはり私には密教的な『修行』という考え方がしっくり来るみたいです。
今回、三大霊場を制覇してみて
『死』についてより深く考えるようになりました。
人間はこの世に生を受けたら
必ず死にます。
誰でも必ず死にます。
だから、死について考えることは
生きることを真剣に考えることと同義だと私は思うのです。
日本人は『死』について考えなさ過ぎです。
だから人が死んだら慌てるし動揺するのです。
人は必ず死にます。
その時のために『死』について考えましょう。
残りの時間を考えたら、
家でぐぅたらしている暇なんてありません。
人生は有限です。
残りの人生をどう生きるか?
もう一度真剣に考えたいところです。