『愛夢の場合』② 第二章 晋と愛の物語 | From me

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韓ドラ(ラブコメ)好き

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 料理が運ばれて食べ始めた時、私は無口になった


 (あちゃぁ痛くなってきた…私は、普段は何ともないけれどご馳走を食べると胃が痛くなる癖がある。横になりたいけどまた社長に怒られるだろうなぁ)



 「愛夢さんお口に合いませんか?」


 「ごめんなさい…私…ご馳走を食べると胃が痛くなるんです…しばらく横になってもいいですか?すぐ治りますので…」


 「愛なんて事を!失礼だぞ!」


 「まぁまぁ社長。いいですよ。どうぞ愛夢さん」


 S社長は冗談っぽく自分の膝をポンポンと叩いた


 「お言葉に甘えて…」


 無意識に膝枕で横になった


 「あっ愛夢さん?冗談なのに…」


 「愛、なんて事を…すみません」


 「構いませんよ…愛夢さん大丈夫ですか?でも社長は何故、愛夢さんの事を“愛”って呼ぶんです?」


 「でしょう?それも呼び捨てで」


 「あぁ…カモフラージュですか…愛夢で愛ですか…」


 「じゃぁ私も愛さんと呼びますか…愛さん治ったら食べなさいよ美味しいから」



 しばらく横になっていた愛は
 「治ってきた」

 と言って起き上がり何事もなかったかのようにケラケラと笑いながら食べ始めた



 「S社長、お願いがあるんですけど」


 「何かな?」


 「私の事秘密にしておいて頂けませんか?」


 「条件を聞いてくれたら考えましょう」


 「どんな?」


 「聞いてくれるかな?」


 「S社長を嫌いにならない条件なら」


 「じゃぁ…ホッペにチュウは?」


 「訴えます」


 「サインは?」


 「嫌いになります」


 「サインは駄目か…じゃぁ握手は?」


 「それならOK」

 

 と愛は握手をした



 S社長もすっかり愛のペースにはまり上機嫌で

 「そろそろ失礼するよ」

 と立ち上がり車に向かった


 「愛お見送りして」


 「え?じゃぁ私も帰っていい?」


 「まだ何かあるのかな?」


 「また社長にお説教されるのかと思って…」 


 「説教?」


 「そう…いつも怒られるの…それは駄目これも駄目…怒られてばかり…」


 「私も愛さんに説教する事がありますよ」


 「お説教されるような事しましたっけ?」


 「誰にでもああいう事をしちゃいけませんよ」


 「ああいう事?」


 「ひざまくら」


 「えっ?ぁぁ…ごめんなさい…」


 「私は構わないですけど襲われますよ」


 「大丈夫ですよぉー。Yさんみたいな人なら危ないでしょうけど」



 愛はそう言って車のドアを閉め

 S社長に手招きをし

 「やくそくですよ」

 と言いながら窓ガラスに向かって投げkissをした


 S社長は笑いながら運転手に出すよう促し車は走り去った



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