段・メクル:いちじく堂へようこそ。
段:いちじくも秋果専用種に移り変わって果実の大きさは小ぶりになりますけど
夏果専用種より甘みが増すので、美味しさは増すかもしれません。
あのプチプチ感たまりませんね。
さて今日から読書クラブを正式に始めていきたいと思います。
『京都寺町三条のホームズ』 望月麻衣先生 1冊目
序章 『ホームズと白隠禅師』
です。
やはり最初なので簡単に人物紹介
家頭 清貴 大学院1回生→主人公のホームズもしくは清貴と呼ばれる。
真城 葵 高校2年生→ホームズのバディ マジで純粋・感がいい。
清貴の父 小説家→蔵(レトロカフェのような骨董品屋)の店長
清貴の祖父 国際鑑定家→蔵のオーナー
大体こんな感じで中心人物が出そろいましたかね?
メクル:そうですね。ほかにも出てきますがまずはメインとして覚えていたほうがいい面子ですね。
段:それでどうでした? 序章『ホームズと白隠禅師』読んでみて?
メクル:まずはホームズが最初っからぶっ飛ばしな感じを受けました。
段:そうだよねー。あとは葵ちゃんがかわいいし目利きの才能をうかがえる感じもしました。
最初のつかみはとてもいい感じですよね。軽快だし。
メクル:はい。そのとおりです。
段:さらっと読めばそんな感じですが、振り返ってみてどこまで事実なのか色々と気になって
しまって、読んだ後ネットでで調べてみたんですよ。
メクル:何をですか?
段:三条と~り。
段・メクル:(笑)
段:マジで存在するんですよ、三条と~り!ラノベとかのイメージってなんか100%ファンタジーな
印象を持ってて、サラッと読む癖がついてるんですよね。重要キャラだったらまた出てくる
だろう…ってね。初っ端からこんな些細なことでも本物だしてくるあたり、望月先生って
かなり京都の町を歩いたんだろうなと思いました。
ちなみに望月先生は北海道出身とか。ジモティより敏感に京都を感じてらっしゃるんだろうな
と思いましたよ。
白隠慧鶴も当然実際の人物ですしね。まぁ、葵ちゃんのおじい様が本物の掛け軸を持ってるのは
さすがに凄すぎというかファンタジーを感じましたけど、この中に出てくる美術品や骨董品は
本物を題材にしているので興味があれば勉強になるものが多いと思いました。
メクル:「金襴表装」とか「着物がいい」とかパッと理解できませんよね。
段:表装裂(ひょうそうぎれ)も色々あるんだなぁと思ったし、アウトフィットと言えばいいの?
油絵とかの額装と同じ中の絵を引き立てるのにとても重要なんだなと思いました。
この本をじっくり見てると教科書読んでるみたいな気分になるんだけど、
サラッと読めば葵ちゃんの気持ちや清貴君との出会いが運命的でとても爽やかな印象です。
メクル:「何か用意されたように道ができる」って言葉がだんぺーさんといちじく堂との出会いが
だぶる感じも読書クラブの一冊目に選んで良かったなぁとしみじみしました。
段:とにかく、この二人が運命的な出会いを果たした序章ですら、望月先生の意気込みを
感じることができますね。正直この本読むの3回目なんだけど、初見だとサラッと読みすぎてて
こんなに濃いとは思えなかったです。
最初はイケメンの清貴君といきなりき泣き出す純(じゅん)で初(うい)な葵ちゃんの印象しか
なかったからなー。皆さんは初見でどこまでキャッチしているんだろうか…
メクル:皆さんもこれを機にもう一度読み直してみると新しい発見があるかもしれませんね。
段:そんな感じでつづきが楽しみですね。
次回は 第一章 『願わくは桜の下にて』
を読書してお会いしましょう。
段・メクル:本日もご来堂ありがとうございました。