武者修行中の空也は、眉月に縁がある高麗の陸影を望む対馬へと辿り着いた。
坂崎磐音の嫡子だと知った対馬藩の重臣から藩士の剣術指導を請われ道場でともに稽古をする。
しかし、朝鮮の剣術家と立ち合う案を断ったことで、対馬藩からの追跡を受ける身になる。
山越えの途中に立ち寄った杣小屋で偶然出会った江戸弁を話す小間物商の男と同道することになるが、その男は長崎藩の密偵だった。 
対馬から渡った壱岐島で空也に勝る技量を持った朝鮮剣術家と出会う。