「武士の賦 居眠り磐音 (文春文庫)」佐伯 泰英 (著)

佐々木道場の住込み門弟で磐音の弟弟子の重富利次郎を中心に磐音の弟妹とも言うべき若者たちの若き日々を描く。
土佐高地藩・山内家の家臣の重富家の次男坊・利次郎。佐々木道場に入門、ややぽっちゃりした体型から「でぶ軍鶏」と呼ばれ、朋輩の「やせ軍鶏」こと松平辰平の良きライバルとなる。

一方、雑賀衆の女忍びの霧子は、運命の偶然から雑賀衆を離れ、佐々木道場に住み込むことに。やがて磐音と主従の契りを交わした霧子は、利次郎と惹かれあう。
若者たちの青春がすがすがしい連作集。

 

 

 


「奈緒と磐音 居眠り磐音 (文春文庫)」佐伯 泰英 (著)

豊後関前藩中老職の嫡男・坂崎磐音の朋輩に妹の奈緒が生まれたその日(「赤子の指」)。
四歳の奈緒が磐音の嫁になると口にした日の出来事(「梅雨の花菖蒲」)など、本編では描かれなかった5つの物語を収録。
ふたりの幼き日々から悲劇の直前までを描き、万感胸に迫るファン必読の一冊。