東京電力は、福島第一原発で原子炉冷却と廃炉に向けた作業にあたる作業員の拠点を、「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)から第一原発に全面的に移す方針を決めた。
放射線量の低下など周辺の環境改善が進んでいる上、Jヴィレッジを本来のスポーツ施設として活用するためだ。
第一原発の正門近くに作業員向けの管理施設を新設し、来年6月をめどに移転する。
第一原発では、1日当たり2000~3000人の東電社員や関連会社社員が作業に携わっている。
原発から20キロ・メートル南にあり、広大な敷地を持つJヴィレッジは原発事故後、
作業員や車両の除染、スクリーニング(放射線検査)の拠点として使われてきた。
事故発生直後に比べて放射線量が下がり、作業も落ち着いてきたため、
東電は今年4月、車両のスクリーニングを行う場所をJヴィレッジから同原発正門付近に試験的に移した。
楢葉町の警戒区域指定解除に伴い、8月から本格的に運用している。
東電は来年6月をめどに、新設する管理施設で作業員のスクリーニングも行い、管理機能をJヴィレッジから全面的に移す。
Jヴィレッジを巡っては、施設を運営する「日本フットボールヴィレッジ」が今年10月、本来のサッカーを中心としたスポーツ施設に戻し、
サッカー日本代表やJリーグの合宿を誘致することを目指す復興計画をまとめた。
一方、東電が来年1月から、建物を「福島復興本社」として使うことも決まっている。
ただ、当面の間、第一原発関連の資材の輸送拠点や作業員の駐車場などの役割も担う見通しで、
政府関係者は「Jヴィレッジの全面復旧には、もう少し時間がかかりそうだ」としている。
という事で、福島第一原発で作業に従事されている方々の拠点が変更されるというニュースなんですが…。
そもそも、原発に近い立地の“Jヴィレッジ”に
“サッカー日本代表やJリーグの合宿を誘致することを目指す復興計画をまとめた”という、恐ろしい計画が進行していた事も驚かされます。
ただでさえ、放射線量が高い楢葉町。
そういう土地に有望なアスリートを行かせるというのも、正直理解に苦しみます。
宇宙戦艦ヤマトに出て来る“コスモクリーナー”があれば、こんな事を気にする事も無いんですが…。