少し前までCISCOと言えば、ルーターやネットワーク機器の会社だった。

でも最近はWebExの方が一般の人には知られているかもしれない。

 

そのCISCO。裁判で特許侵害の賠償金の支払いを免れた。

米最高裁、シスコの特許侵害判決でセントリペタルの訴え退け | ロイター (reuters.com)

 

時系列では以下のようらしい。

・2018年に、セントリペタル社がネットワークセキュリティー技術に関する特許をシスコが侵害したとしてバージニア州連邦地裁に提訴

①ヘンリー・モーガン判事が2020年にCISCOに27億5000万ドルの支払いを命じる判決

②上訴審が連邦地裁の判決を無効とし審理を地裁に差し戻し

③高裁の判断を不服としてセントリペタルは最高裁に、原判決の復活を求めた

④米最高裁が2022年12月5日、原判決の復活を求めたセントリペタルの訴えを退けた

 

この記事の中で面白いと思ったのは、一番初めに裁判が行われた連邦地裁のヘンリー・モーガン判事の妻がCISCOの株を持っていたことが、②の差し戻しの理由。

しかも、CISCOの株を持っていたのだから、CISCOに有利な判決であれば、株価下落を防ぐ判決をした、と言われても仕方がないが、CISCOに不利な判決をして、差し戻しをし、結果的にCISCOの事実上の勝訴になっている。

 

CISCOとしては、偶然のラッキーで27億5000万ドルをはらわずに済んだのは幸運としか言いようがない。

ヘンリー・モーガン判事の妻に特別株主優待をしなければ!?

 

この記事とは直接関係ないけれど、インサイダー取引はあいまいで微妙、自分も対象となりえるから怖い。

 

特に持株会。

自社の株を持株会で購入することは「あらかじめ定められた一定の計画に基づいて株式を購入する」ことで、インサイダー取引の対象外らしい。

従業員持ち株会で株を買うと損しやすい理由 | 投資 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

 

でも売却に関してはやはり対象となりえる。

先日の売却時、たまたま私の全く知らない世界で良いニュースが入ってきて株価が上がったタイミングで指値で売却できた。

でも「全く知らない世界」を証明するのは難しいよな。

 

自社愛に満ち溢れた役員で、大量の自社株を持っている人がいる。

その人はいつどのタイミングで自社株の売却をするのか、密かに興味がある。。。