読んでみた。「働かないアリに意義がある」著 長谷川英祐 トークテーマ②。
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非常に思う所が多かったので、
トークテーマ毎に、記事をアップする。


中盤では、遺伝子の話にもふれてきた。
遺伝子と言えば、「利己的な遺伝子」という本は、非常に面白く、
今でもたまに読み返す。

そこでふと気付いたのだが、
「利己的な遺伝子」という話からすれば、
子供の連れ去りは生物学的に、到底説明できない行動なのだ。

生物の世界では、
我が子の世話を、配偶者に押し付け、
自分は他の相手と次の子供を作る!。
これが正解。
(「利己的な遺伝子」233ページ)。

しかし、連れ去り妻やその家族は、まったく逆の行動をとる。
「連れ去り妻の異常性が際立つ」と言いたいところだが、
翻って連れ去り被害者はどうかというと、
生物学的には、完全に勝ち組であるのに、
まるで、負け組であるかのようにふるまい、
わざわざ、子供を返せ!面倒を見させろ!と主張する(笑)。
我ながら、まことに不思議な世界である(笑)。

単純に考えれば、
人間の場合、子供を放置していれば死ぬのだから、
子供の面倒を見た方が、遺伝子を残すのには、有利。
そこで、「子供の面倒をよく見る遺伝子」を持った二人が結婚したまではよかったが、
離婚に当たっては、その遺伝子が、親権争いを引き起こす。
そして争いとなった時に、子供を連れ去るのは、
子供に対する思いが強い方の親ということになる。
しかし、子供を引き取れば、子供の世話が必要なわけで、
次の子作りは難しそうだ。
そう言う意味では、「子供を連れ去る遺伝子」は、自然淘汰されていきそうだ。
気が長すぎだが(笑)。
しかし、その自然淘汰の対象になるのは、かわいいわが子であり、その子孫でもある。
連れ去り妻が単独で育てていては、異常な子供となり、子供が子孫を残せなくなってしまう。
ここで、連れ去り被害者による「子供を返せ!面倒を見させろ!」という主張が出るのだろう。
(「利己的な遺伝子」235ページ)。
自分の遺伝子を自然淘汰させるわけにはいかない。
あとは、どの程度関与すれば、子供の人格をまっとうに保てるか?という問題である。
また、連れ去り遺伝子に対する自然淘汰を促すためにも、
円満夫婦には、たくさんの子作りをしてもらわないといけない(笑)。