「夫婦」という幻想-なぜ、結局いがみあってしまうのか (祥伝社新書172)/祥伝社
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最初の1章、2章は特にどうということもない内容だが、
3章以降に興味深くなってくる。
内容は簡単ですぐ読めるので、一度読んでもいいと思う。

とくに、家族という制度の意味を考えさせられる。

以下は、本の内容であったり、
本を読んで想起した私の考えであったりが
ごっちゃになってますので、
こういう本だと誤解しないように。

家族という制度は、
自然発生的に生まれるのではなく、
国家が効率よく搾取するための単位
という発想は、なかなか理解しやすい。

法で規律するのは、逆に言うと、
自然な状態ではそれを維持できないからだ。
そう考えると、家族は、崩壊するのが当然といえる。

昔は、農民で人手がいるから家制度、
現在は、職種の細分化が進み、血縁が集団となっても無意味なために、
家制度を解体して、核家族とし、集団は会社でつくる。
そして、
現在の家庭の役割は、消費!
なるほどー。そりゃそうか。
大量消費社会を支えるには、
大量消費妻(又は夫あるいは夫婦)が必要だ!
当然といえば当然!
連れ去り妻が、浪費するのも、
国家の指導によるものだったのか!
と今さらながらに納得。
そして、夫婦が別居すれば、
家賃、光熱費、家電製品などを、倍、消費することを期待できる。
(妻の場合は実家に帰ったので、そうはなってないけど)。
なるほどね~。
少子化による経済の縮小化を、簡単に解消できるではないか。
国家戦略として、離婚を推奨するのはアリなのか!
弁護士ビジネスとばっかり思っていたが、
国家にとってもビジネスとして成り立つらしい。

また、
婚姻という制度に、なんの保障もない以上、
結婚しないという選択は正しい。
特に男にとっては、SEXすらも、購入できる以上、
セックスレスの奥さん(不良債権)を抱え込むよりも、
外注する方が正しい。
はやいところ、家族制度を整えないと、
経済力も能力もない特殊な女性が困ることになる。
男としては、結婚したくても、後難がありすぎて結婚できない。
しかし、子供は欲しい。
こうなってくると、
子供が欲しい男と
経済力も能力もない特殊な女性
の間で、婚姻無しの出産契約が結ばれてもおかしくない。
もちろん、おおっぴらにはできないだろうけどね。
貧困層のシングルマザーで、生活のために再婚した人は
それに近い。