やってみてわかった!大人になって始めるからこそツライこと&イイこと
【YouTube文字起こし】こんにちは。バイオリンを始めるにあたり、ある程度覚悟を持って始めたつもりでしたが、始めてからこそわかったことがいくつかあります。今日はそんなお話をしてみます。まず前半では、大人から始めた人ならでは、というか、この年齢だからこそ感じるしんどいこと、第一印象をご紹介します。そのあと後半では、レイトスターターだからこそよかったと感じること、ということもお話しします。ぜひ最後までご視聴いただけたらと思います。というわけで今日のメニューです。■50歳からバイオリン、ここがしんどいさすがに50歳から始めると言うことは、言いたくはないけど肉体や集中力の問題など、いろいろと不都合もあります。具体的にどうなのか、私のケースをお話しします。そしてただ辛いと思うことをあげるだけでなく、それらにどのように私が対策をしているか、もご紹介します。1身体がしんどい2目がしんどい3集中力が続かなくてしんどい4むりができなくてしんどい■50歳からバイオリン、だからこそいいとはいえ、悪いことばかりではありません。知恵も余裕もある程度ついた大人だからこそ、アドバンテージだなと思えることもいくつかあります。1適度に力が抜けるからいい2損得を考える知恵がある分工夫できていい3自分の楽しみのためなので余裕があっていい4バイオリンがあるだけで幸せでいいではさっそく、ひとつひとつ具体的にみていきましょう〜。なお、話すことがメインになっていますので、画面を見ずに何か別のことをしながらラジオのように聞き流していただくのもおすすめです。まずしんどいこといっこめ。身体がしんどいこれは声を大にして言いたいです。一説には、バイオリンはこの世でいちばん体に悪い楽器だといわれているのだそうです。それはその独特の構え姿勢だけでなく、ちゃんと弾けるようになるまでには、途方にくれるほど膨大な練習時間を必要とする楽器だからでしょう。はじめてとる独特の構え姿勢に、レッスン開始後2日目の朝は、身体中のあちこちが筋肉痛で痛くなりました。まずはバイオリンを支える腕から始まって、次に背中、数日経つと腰、というように、順番に場所を移動しながら痛くなりました。始めてからの数日は、バイオリンを構えているより、ストレッチをしている時間の方が長いくらい。若い人はどうってことはないのでしょうが、筋力があからさまに低下しはじめるこの歳では、まずバイオリンを弾くための筋肉を作っていく必要がありそうです。これはある程度やっていくうちに鍛えられていくかな、と期待しています。そして今週からいよいよ左手が入ってきたので、実はまた新たな痛みと戦っています。それは左人差し指の第二関節の痛みです。突然始めたバイオリン、という急な変化による急性的な痛みならよいのですが、中高年の女性特有の指関節の痛みを併発している可能性も完全には否定できないため、練習後は手や腕を触って熱を持っていたらアイシングをしたりマッサージをしたりと、かなり入念にケアをしながら様子を見ています。しんどいことふたつめ目がしんどい50代のみなさん、おめめの調子はいかがですか?近眼の私は、正直それほど気にしなくてもいいかなーと鷹をくくっていたのですが、ここ数ヶ月の間に急激に近くが見辛くなってきました。そしてご存知でしょうか。バイオリンを構えて見る景色を。ピアノの場合は自分の指や鍵盤は真上から眺めることができますが、バイオリンの視界はかなり特殊で、この状態で自分の左手や弓の位置を確認するのは、第三形態に移行中の私の目ではなかなかしんどい作業です。特に夕方とても疲れている時には、視界がダブって見えることもあり、初心者の私は、手の疲労も加わって、いま自分が抑えているのが一体えーせんなのかあーせんなのかがわからなくなることもあります。手が覚えてしまえばどうってことはないかもしれませんが、そこにたどり着くまで目の疲れと闘うことになるのかな、という感じで感じです。目の対策としては、もうなるべく手元を凝視しない!これは、あくまでも素人考えですが、目を使わなければ、耳で音を聞いたり、手に伝わってくる弓の感覚を頼りにしんなければならないため、いろいろな感覚が訓練されて、バイオリンを学ぶ上でもこれは一石二鳥なんじゃないかな、と勝手に期待しています。まあそうはいっても、まったく手元を見ないわけにはいかないし、疲れるものは疲れるので、ストレッチのついでに軽く目の周りを指で押して、疲れを取るような簡単なケアはしています。しんどいこと3つめ集中力が続かない若い頃に比べたら、よくもわるくも、目の前のことにがむしゃらになる、ということは少なくなりました。好きなことは楽しいし、時間をかけることはもちろんしますが、寝るのも食べるのも忘れて夢中になるほど没頭するようなことは、思えばもうなくなりましたよね。私だけでしょうか。そしてそれはそのまま、集中力の低下というところにつながっている気がします。腕や指の疲れの方が先にくる、ということもありますが、いまの私にはまだ、連続して20分以上楽器を持つことは難しいです。もうちょっとバイオリンに慣れてきたらもう少し長くできるかもしれませんが、20分も練習をしたら楽器を置いて何か別のことをしたくなります。心がふっと別のところを彷徨い出したら、もうそちらが気になって仕方なくなる、というところがあるみたいです。日常いろいろやることはあります。忙しいんです。これに対しての対策は、シンプルに抵抗しないこと。集中力が切れて手や腕が疲れているのに、あともうちょっとここだけ!と頑張っても、結局ぐずぐずになって練習にならないということがわかったからです。そのかわり、1日のうち、10分でも、5分でもいいからバイオリンに触れる時間をこまごまと積み重ねた方が、私の場合は効果的だと感じています。朝起きて行動を始める前に5分、出かける前に5分、夕食の支度にとりかかる前に10分といった感じです。もちろん調子が良くて時間に余裕があれば、まとめて2時間頑張るときもあります。ただこの場合、休憩やストレッチの時間も多くなるので、実際にバイオリンに触って音を出しているのは、もしかしたら半分くらいの時間かもしれません。しんどいこと4つめむりができなくてしんどいこれは私自身の内側の話なのですが、せっかく出会ったバイオリンと、この先もできるだけ長くつきあっていきたいと考えているため、できるだけ無理をしないで楽しみたいという気持ちを根底に強く持っています。一方で、はやく上手になって弾けるようになりたいという熱意もあるため、やる気と無理のできなさの板挟みにジレンマを感じています。若さゆえの暴走がないのはよいことだと思うのですが、無意識にどこかでブレーキをかけてしまうため、あと一歩のところで練習を諦めてしまうということもあります。これに対しての対策は、シンプルに受け入れる、ということです。幸い大人になればいろいろなことに寛容になれるため、これはそんなにたいへんではありません。以上4つ、現時点で私が感じているしんどいこと、でした。一見悪いことばかりをあげてきましたが、もちろん、この歳で始めたからこそ感じる、よいこともたくさんあります。後半はお待ちかね!50歳になって習うからこそよかったと思えること。いいことひとつめ適度に力が抜けるからいい歳を取ることも悪くないな、と思えることの一つに、いろいろなことに寛容になれる、という点があります。私も若い頃はどうしても許せなかったこと、譲れなかったようなことが、いともあっさりと「もういいか」と言えるような余裕を持てるようになりました。この歳でバイオリン、いろいろとしんどいことがあるにもかかわらず、楽しく続けられるのは、力が抜けているからだと思います。よし、今日中になんとかここだけでもクリアするぞ、と心に決めても、あー、なんかむりそうだなー、と思ったら、はいはい、おしまいおしまい。明日に繰り越し、というのが何の躊躇もなく言えます。いいこと2つめ損得を考える知恵がある分、工夫できていいこどもの頃ピアノを習わせてもらっていた私は、何も考えずに「うけみ的」にだらだらと同じことを繰り返し練習していたようにおもいます。子どもでしたから時間もいくらでもあったので、無駄な練習に時間を使うということはいくらでもできました。しかし大人の場合はそうはいきませんよね。いろいろとやることはあるし、時間も限られています。どうやったら、効率的に上達できるか、少しでも多く練習時間を確保するには、など、やろうと思えばいろいろと工夫はできます。私はいま先生について個人レッスンを受けてはいますが、同時にYouTubeの独学用のバイオリンチャンネルも効率的に参考にさせてもらっています。人によって考え方や、やり方が少しずつ違ったりもしていますが、いろんなやり方、教え方を踏まえた上でも、学ばせてもらうことはたくさんあります。この状態で、もし私がこどものころだったらと仮定してみたのですが、先生と違うことを言う人をみたら、すごく混乱してしまったんじゃないかと思います。大人で考える力がある、応用力があるということは、やはりアドバンテージだな、と思います。損得という意味で言えば、私のように個人レッスンを受けている人は、ちゃんと上達していかないと、レッスン時間とお金が無駄になってしまうので、それだけでも、かなりのモチベーションになります。 やはり少なからずレッスン前はちょっと頑張ろうという気持ちになります。いいこと3つめ自分の楽しみのためなので余裕があっていい私がまったく練習をしなくても、私以外の誰も困ることはありません。弾いて聴かせたい相手も予定もなければ、全部自分の責任において、自分の楽しみのためだけにレッスンをすることができます。練習しなくちゃ、もっとやらなきゃ、という気持ちより、ずいぶん楽しんでやれる気がしています。これが子どもでしたら周りが黙っていないと思います。私も子どもの頃、練習をいい加減にやっていると「ピアノを買ってお月謝まで払ってくれるお父さんに謝りなさい」と母に叱られたものでした。うちはとくべつ裕福なわけでもなかったので、父はそこそこ無理して、自分の趣味の買い物を諦めて、私にピアノを買ってくれたのです。そのことを知っていた私は、それを言われるのが心苦しくて、頑張ってるよ!ということをアピールするためだけに、ピアノに向かったこともありました。もちろんピアノは大好きでしたが、誰かのために、という気持ちも少なからずありました。いまは純粋にバイオリンが楽しい!という気持ちだけで心に余裕が生まれてきいます。いいこと4つめ人生にバイオリンがあるだけで幸せでいい人生経験を積んで歳を重ねてきたおかげで、実は私が体験しているいろんなことがぜんぜん当たり前なんかじゃないんだということに気づいてきたいま、こうしてバイオリンを楽しめるっていうことだけでも、ありがたく幸せなことだと、実感しています。また私の場合はずっとずっと憧れてきたバイオリンを、やっと始めることができた、という気持ちもあります。身体が痛い、目がしんどいなどと、まあいろいろ言いましたけど、やっぱりそうはいいつつも、バイオリンがある生活そのものが楽しいのです。自分に足りないものばかりを数えては落ち込んでいた若い頃だったら、もしかしたらまだまだもっと!という気持ちが抑え切れないのかもしれませんが、できなきゃできないでまたそれも楽しいわけです。向上心はもちろん健在ですが、かといって重たい執着はありません。その分ガツガツはできませんが、だからこそ適度に力が抜けて楽しいんだと思います。こんなふうにしてこの歳で始めたからこそよかったこと、というお話しもしましたが、では、バイオリンを始めるタイミング的に、私の人生のいまがベストだったかと聞かれたら、答えはNOです。なぜかといえば、早く始めることができていれば、バイオリンのある人生をそれだけ長く楽しめたからです。私はいま、勇気を持ってバイオリンを始める一歩を踏み出した自分を誇らしく思いながらも、もう一方で、これまでずっと先延ばしにしていた自分をもったいなかったな、とも思っています。自分の人生を振り返ってみると、確かにバイオリンを始めるのに適した環境がいまほど整っていなかったということは事実なのですが、かといって、その気さえあれば、ほんの小さな一歩と共に、いつでもその準備をすることはできたのです。だからもしいまこれをご覧の方で、いまはまだ無理だけどいつかはバイオリンを・・・と、なんとなく外側の環境を理由に先延ばしにしている方がいらしたら、どれかなにかを工夫することで環境を整えることができないか、考えてみることをおすすめしたいです。まだまだ始めたばかりの新参者ですが、こんな感じで自分と相談しながら、引き続きバイオリンのある生活、満喫していきたいと思っています。いかがだったでしょうか。50歳を超えてバイオリンを始めたからこそ見える、しんどいこと、と、いいこと。楽しんでいただけましたら嬉しいです。最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。また次の動画でお会いしましょう。