愛弟子 | ゆっきー王国の休日

ゆっきー王国の休日

毎日がfiesta。

ゆっきー王国で羽を休めていってください。

音楽と、夢と、幸せにあふれています☆

以前に皆様にお祈りをお願いしました、私の愛弟子さんが、クリスマスに天国へ旅立ちました。
{4557510E-16FC-42CF-A226-BF033D4D7FE5}

その場で想いを寄せて下さった方、お祈りして下さった方もあったと思い、公の場に書くことでは無いのかもしれませんが、書かせて戴きたいと思います。

レッスンしてきたレパートリーが溜まって来た為、リサイタルを開いたらどうかと私から提案しました。
ところが、その後ドレス等も用意したのですが、病気の発覚。絶対に治して、奇跡の演奏会を開いて欲しいと願っていました。

本当に、人の命ほど尊い物は無いです。

昨夜、リサイタルの最後に演奏する予定であった、ドビュッシーの沈める寺を、代わりに演奏させて戴きました。
まるで、お経をあげているような気持ちになり、私自身、体験したことの無い感覚でした。
お兄さんが、先生が弾き始めると空気が変わった、まるで妹が生き返るのでは無いかと思った、と言って下さったことは、忘れられません。

その後、親族の方に1人混ざって、偲ぶ会と言いますか、一緒に思い出話を沢山させて頂き、本当に光栄でした。私のような若輩者に、先生と言って慕ってくださった愛弟子の生徒さんと同じように、御家族も接して下さいました。
レッスンでは、お話も沢山していたので、
気づけば、色々知っていた私(≧▽≦)

人々も、出来事も、あら、知ってる知ってる、と内心思うことばかりでした。
つくづく、レッスンは、レッスンだけどレッスン以上だなと。。。

私はピアノを教えているのだけど、良い音楽をするには精神的な部分がとても大事だと私は考えているので、必然とそうなってしまうのでしょうか。

今回のことで、
彼女は、とても幸せな女性だったのだな、ということが分かりました。
こんなに謙虚で優しくて可愛らしくて幸せな人生を生きた女性が私のところへ習いに来てくれていたことが、有難いと思いました。
彼女が一生懸命心を込めて弾いた発表会のDVDも流して、皆様に聴いて戴きました。

ドビュッシーのバラードという曲です。
この曲は、彼女が見つけてきて選んだ曲でした。
彼女の18番になりました。
本当に、心に残る思い出の曲になりました。
このように人の心に残る、曲、演奏が出来たなら、彼女はもう立派なピアニストだったのですね。ピアノの先生をされていましたが、子育てがひと段落してから、もう一度勉強される姿勢は、素晴らしい物だったのだと、改めて思います。

ピアノはただの習い事じゃないな、その方の人生を表現するに値するものだな、と改めて、その価値を知り、心新たに、また生徒さん達に向き合っていきたいな、と思うのでした。

彼女とその御家族の幸せを、いつまでも祈っています。御冥福を心からお祈りいたします👼