こんにちは、ひろです。
新しく立ち上げる(奥行き)45cm水槽。水回りが確認でき、いよいよ稼働!?
というとこまできましたが、今回はこの水槽の濾過機能の肝、プロテインスキマーの作成のお話です。


プロテインスキマーとは…

海水魚やサンゴの飼育で使用する濾過装着のひとつで、微細な空気の泡を発生させて有機物や細菌を泡とともに浮き上がらせ、界面に吸着させて除去するものです。



プロテインスキマーには色んな種類がありまして、主に泡を発生させる方法で種類が分れています。


・エアーリフト式式
エアポンプを使用してウッドストーンと言われる木材で出来たエアストーンから微細な気泡を発生させてスキミングを行うタイプ

代表的な商品:マメスキマー、海道河童など

メリット:比較的安価
デメリット:対応水量は少なく小型水槽向け。ウッドストーンの定期的な交換が必要(割と短いサイクル)
↑一応いぶきエアストーンの#240などの代用で交換(掃除)サイクルを伸ばす事は可能

・ベンチュリー式
水中ポンプを使用して飼育水と一緒に空気を吸い込み、ポンプのインペラーで空気をかき混ぜて微細な泡にすることでスキミングを行うタイプ
ポンプの対応水量に応じて取り込める空気の量も増えるため、強力に汚れを除去することが可能

メリット:エアーリフト式よりも強力なのでミドリイシの飼育や魚の過密飼育などを可能にする
デメリット:大きな物が多く場所をとるため、濾過槽に配置されることが多い。
(外掛けタイプの海道達磨など例外もあり)


上記の2種類の他にダウンドラフト式、ベケット式などがあり、いずれもベンチュリー式より更に強力な反面、サイズも更に大きくなり場所をとります。



今回は45cm×30cm×45cmと比較的小型な水槽、なおかつ設置スペースにも制限があり、当然ダウンドラフト式やベケット式は除外…

そしてミドリイシ飼育を目指していくので非力なエアーリフト式も除外…



ということでベンチュリー式のスキマーを使用していきます。


ポンプには先日紹介したJebaoのDC1200を使用していくわけですが…


45cm水槽内の濾過槽エリア、それも…
15cm×8cmあるうち手前側の濾過槽第1区画、10cm×8cmの狭いスペースへの設置をします。

しかも、この水槽を循環させるポンプ自体がスキマーポンプになります。

要は濾過槽第1区画にスキマーをセッティングし、排水を濾過槽第2区画へ送る構造にするわけです。



そんな都合の良いスキマー、もちろんあるわけありません。



ということで自作することになったわけです。




では、前書きが長くなりましたがいよいよ制作にかかります。




と、その前に…


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では改めまして制作工程の紹介です。



今回の材料はこちら

アクリルパイプ
直径70mm×長さ400mm 1個
直径60mm×長さ50mm 1個

アクリル丸盤ドーナツ加工
透明板10mm厚 1個、黒板3mm厚 4個(外径若干サイズ違いあり)


まずはポンプ受け板から

外径に若干サイズ違いのある黒のドーナツ板を重ねて…
こんな感じにしました。


真ん中の穴はちょうどDC1200の排水側のソケット部が通る大きさにしてありまして
こうスッポリ入るわけです。


これを付属されていたメス-メスのソケットを噛ませると
ドーナツ板がガッチリ固定。
スキマーの底板のできあがり。
この上にアクリルパイプを繋ぎ、排出された空気を含んだ水を受けるスペース(通称カラム)を作っていくわけですが…


いくらサイズを合わせてもアクリルどうし
グラグラして簡単に外れてしまいます。


そこで、先ほど貼り合わせたスキマー底板を…
サイズ違いによって生じた溝を活用していきます。


この溝に…
ゴム製のリング、Oリングをはめていきます。



こんな感じ
これでアクリルパイプとしっかり密着してくれます。


ちょっとだか溝が深かったので
塩ビパイプ用のシーリングテープで外径を微調整してOリングがガッチリアクリルパイプに密着するようにしました。


これをアクリルパイプにはめると
こんな感じになります。



ポンプと合体させるとこんな感じ


アクリルパイプを掴んで振ってもズレなくなりました。


ちなみにスキマーからの排水はアクリルパイプの下の方、側面に穴を開けて直径25mmのアクリルパイプを通しました。



そして、アクリルパイプ上方は透明ドーナツ板の内径を、直径70mmのパイプの内径から60mmのパイプの内径に合うように円錐状に削りくびれを作って接着しました。(写真撮り忘れた汗)







そして、直径60mmに狭まったアクリルパイプにスキマーの汚れを受けるカップ(コレクションカップ)をはめていくわけですが…





このあたりで諸事情により自作するのにへばってしまい、これを使うことにしました汗




ぢゃんひらめき電球
CoralBoxの小型プロテインスキマー、S150のコレクションカップです。



やはり既製品は綺麗ですね(笑)




これが厚さ3mm、外径60mm(内径54mm)のアクリルパイプにガッチリはまるんですグッド!




排水側のパイプを濾過エリア第1区画・第2区画を仕切っているアクリル板に通し、第1区画にスキマーを入れるとこんな感じ。
濾過エリアにピッタリフィットするスキマーの完成ですひらめき電球



CoralBoxのロゴが映え、既製品のように仕上がりました(笑)




ちなみに…




排水を絞ってスキマー内の水位を調整できるよう、排水の出口部にはポリカねじとアクリル板・棒を接着して可変式の排水ゲートを作成しました。
これにより、ねじを回すと排水ゲートが下がってスキマー内の水位を上げることができ、汚れを上へと押し上げやすくなります。


スキマーのテスト動作を撮影した動画が行方不明になってしまったため、性能のご紹介はまた後日… 

もちろん、文句無しの働きぶりですよ💡



と、いうことでスキマーが完成していよいよ立ち上げ開始、と言いたいところですが…




この水槽の加工で最大の難関が待ってました…
今回、後半の写真があまりなかったのは次回紹介する加工があまりに過酷で写真を撮る気力が無かったためです…




その加工とは…?



次回をお楽しみにビックリマーク