Orgoglio | 農援団長日記

Orgoglio

昨日、フィールドコープの松橋社長からイタリアへ行った時の話を聞いた。



農援団長日記

イタリアのとあるスーパーマーケットでのひとこま。

国産のたまごと輸入のたまごが並んでいたそうです。

国産たまごは、1個約60円、一方輸入たまごは1個約20円の価格表示がされています。

注意深く観察していると、ほとんどの人が割高な国産たまごを手にし買っていったそうです。

疑問に思った彼は、通訳を介して質問をしてそうです。


「なぜ安い輸入たまごを買わずに、高い国産たまごを購入するのですか?」と。


すると・・・

「国産のたまごを私が買うことで農家の生活が支えられ、それで私たちの生活も支えられる」。

この質問に満面の笑みで答えてくれたのは、まだ成人をしていない子供だったそうなのです。


これって凄いことだと思いません?

小さい頃からの教育の賜物なのでしょうか?

関心させられました。


イタリアと言えばパスタとチーズ、ピザみたいなイメージ。


パスタなどの原料はもちろん小麦。

イタリア人は紀元前4世紀ごろからパスタを食べているみたいなので、

さすがに小麦は自国で作っているのだろうと思っていた。


調べたら小麦の輸入量世界第2位。(1位中国、3位日本)

自給率は60%くらい。それでも日本より20%も高い。

自給率で言うと、パスタを食べれば食べるほど自給率は下がる悲しい仕組みとなっている。


でも日本と比べて優秀である。

日本は小麦を原料とする食べ物が本来であれば主食ではないからだ。


パスタはイタリア人の食べ物。それを食べ続けるために小麦を輸入する。

パスタはイタリア人の食文化の誇りだ。



日本に置き換えれば、お米をたくさん食べるので、足りないから輸入するということになる。

今の日本ではあり得ないけど・・・。


食文化を守るために自給率を落としているイタリア。

食文化を失ったために自給率を落とした日本。

同じ低さでも雲泥の差だと思う。


お米を食べることは、日本の食文化を取り戻すことになる。

みんな気づこうよ。


今年はお米の価格が安いので、どんどん食べてね。