尖閣諸島沖の漁船衝突事件の船長が釈放されてから、そこの事についていろいろな番組でやっている。
誰が見ても、政治的配慮がなされた感じが否めない。
今回の選択により、明らかに主導権を中国に握られ、さまざまな要求をされている。
今、経済的に勢いがあって、世界経済を牽引している中国に、日本だけで対抗しようなどと言うのが、もともとの間違いだったのではないかと思う。
世界各国に、日本の主張をアピールして、日本の立場を固めるべきだったのではないかと思う。
そうしなかったのは、島国ゆえの視野の狭さなのか、日本だけで解決出来る自信があったのか、中国がここまで強硬な行動に出てくるとは思っていなかったのか、素人の自分には分からないが、明らかに発言力の弱さが、ここまで中国を勢いつけているのではないかと思う。
日本の発言力の弱さが、中国国内や、日本へ観光に来ている中国人も、中国の正当性を信じさせる結果になっているのではないかと思う。
なにより、今回の件で、今の日本の世界的な立場を築き上げた先人の功績を無にしているのではないかと思う。
世界から見たら、日本など、小さな島国で、その存在価値など、どの国も感じる事はなかっただろう。
それを、戦後から一丸となって、驚異的な復活をして、世界に存在価値を認めさせてきた。
その努力を考えると、今回の弱腰とも言える今回の件は、日本として何を誇りにして、何を貫くのか、見失っているからこそ、出来たのではないかと思う。
今回の件で、表面上はどうあれ、世界各国は、日本を政治的に軽視する方向性に向かうのではないかと思ったりする。
ただでさえ、総理大臣が一年持たない国と言う印象を世界各国に与えている今の時期に、さらに意志の弱さが加わったのではないかと思ったりする。
書籍「ドラッカーの遺言 」(講談社BIZ)/P.F. ドラッカーに、
「私が注目しているのは、ただ一点のみ、アジアに起こる変革が、中国を中心としたものとなるか、それとも、圏内の各国それぞれが個別に革新をなしていく形をとるか、という問題です。
個人的には、中国を軸に据えたアジアの再編は間違いであると考えています。
そうなると、アジアは中国に支配される地域になってしまうでしょう。」
と書かれている。
今まさに、中国を軸に据えたアジアの再編が、行われる一歩手前にきているのではないか。
そして、今回の日本の行動は、時代全体の出来ごとから見れば、小さな出来事かもしれないが、次の出来ごとに何らかの影響を与えるのではないかと思う。
一つ言える事は、日本と中国の関係は、変わってしまった事。
そして、この本には、
「新しい秩序へと向かう、混迷した世界の中で、重要な役割を担う二つの国があります。
一つはイギリス、そしてもう一つは、他でもない、あなたたちの国・日本です。」
と書かれてある。
今の日本を見たら、同じような評価を下すだろうか。
ドラッガー氏は、今の転換期が今後30年は続くだろうと本に書かれている。
アメリカの経済、EUの経済、アジアの経済状況を素人が見ても、まだまだ、安定とは程遠い事が分かる。
特に中国の動向いかんによって、かなり変わるのではないかと思う。
ただ、日本の存在価値と影響力は、一部のグローバル企業を別にして、アジアの一島国になり下がっているのではないかと思う。
そうならない為にも、戦後から復活の牽引役にもなったような、多種多様な起業家の育成を行う必要があるのではないかと思う。
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