2009年11月19日に放送されたルビコンの決断「ユニクロ快進撃の真実~「安かろう悪かろう」からの大逆転劇~」(http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/backnumber/091119.html
)を見て。
まずは、今日行われたユニクロの前身ともなる紳士服店創業から60周年となるのを記念した企画との関係。
60周年記念企画との連携、上手いなと感じてしまう。
ユニクロの名前が、一気に全国区になったのは、格安の”フリース”。
言ってみれば、この商品がヒットしなかったら、ユニクロの今の成長は、どうなていただろうか。
だからこそ、番組ではフリースを取り上げたのだろう。
すべての商品を自社開発する方向性も、この時期に決められ、その第一弾がフリースの開発。
今まで生産管理に関しては、メーカーに頼っていたため、生産管理も行うことでかなりの苦労があったが、だからこそ、生産工場の現場の現状を知り、どのようにすればコストカット、品質向上が出来るかというアイディアが浮かんだのではないかと思う。
現場を知らずして、現場を活かした改革は出来ないという事の見本ではないかと思う。
たまに、海外に生産拠点を置く事で、技術の流失などを心配するような事を聞くが、今の時代、そんな事を言っていては、何も始まらないのではないかと思う。
ユニクロの商品の品質が高くなっているのは、生産工場の縫製技術が向上しているからであって、これも一種の技術の流失なのではないかと思ってしまう。
ユニクロがここまで安定した成長を続ける事が出来るのは、”フリース”・”ヒートテック”のような安価で品質の高い商品を提供しているというブランドイメージを創り上げたからではないかと思う。
だからこそ、ユニクロのコアなファンを創りだす事に成功したのではないかと思う。
ブランドイメージと言えば、車は特に分かりやすいのではないかと思う。
トヨタは言うまでもなく、安定した高品質で、誰にでも受け入れられる車を開発しているのではないかと思う。
それに対して、ホンダは、自動車メーカーとしては、最後発と言うこともあって、車の技術に関しては遅れていたが、それでも、世界的に有名になったのは、アメリカの排ガス規制のマスキー法の基準をクリアーしたCVCCエンジンの開発からで、アメリカでのホンダと言えば、環境に優しく、燃費の良い車と言うイメージを植え付けている。
もちろん、本田宗一郎氏のイメージもあるだろうが、宗一郎氏は、あくまでもスピードを追い求めていた。
そう考えた場合、矛盾するかもしれないが、CVCCを開発を始めた当初は、宗一郎氏が中心となっていたが、空冷式(空気でエンジンを冷やす方式)で開発を続ける宗一郎氏と水冷式(水でエンジンを冷やす方式)で開発を進めたい他の開発者との対立があったが、藤澤氏が仲裁をして、宗一郎氏は社長という立場を取り、開発からは手を引いている。
もう一つ、今でも売られ続けているバイクのスーパーカブも、スピードとは程遠いが、これも、藤澤氏の意向が入っている。
経営を安定させるためには、幅広い人たちに買ってもらえる商品は、必要不可欠。
だからこそ、宗一郎氏にしつこいくらい進言をして、開発に至っている。
こう書くと、宗一郎氏の意向が入っていないように思えるが、お客様に喜んでもらえる商品開発という宗一郎氏の想いは十分に入っている。
少し話が逸れたが、ブランドイメージとは、どんな強みを持っているかではないかと思う。
今のように物が溢れている時代には、安価で高品質という商品だけでは、買い手を引きつける事は出来ない。
本来、低価格と高品質は、反比例するもの。
それを可能にしているのが、人件費の安い海外での生産であったり、下請け企業の犠牲ではないかと思う。