日経スペシャル「ガイアの夜明け・“新銀行”失敗の真相~中小企業を救う金融とは?~」を見て。(http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview080513.html )
新銀行東京の開業から、経営に行き詰まり、400億円の追加出資までの事が描かれていた。
新銀行東京の発足のもともとの理由は、他の銀行が不良債権処理に追われる中、中小企業への貸し渋りへの対応の為。
中小企業の展示会で行われた、仁司氏の「債務超過でも、担保不足でも、連続赤字でも融資できる」などと、素人が聞いても、疑問を持つ講演。
無担保・第三者保証なしでやるのなら、最低でも融資先に社員を出向させたり、常に経営状況を監視をするべきだと思う。
融資は、スコアリングモデル、データーとコンピューターシステムで判断をする。
融資の判断を簡素化する事で、利用者を増やすのが目的だったが、これは、企業の根幹をなす人間の要素がまったく反映されない。
これでは、正確な判断が出来るはずもないと思う。
しかも、景気が上向きになるにつれ、他の銀行の貸し渋りもなくなり、新銀行東京の存在価値も、次第に薄れてきた。
そんな状況に危機感を感じ、新銀行東京の行員研修で、仁司氏は、「優良な企業は、いろいろな銀行との金利競争があり、そこを攻めても、うちとしては勝てない。リスクを見極める。リスクを取っていくと言う事。」と言っている。
リスクと背中合わせであり、まさに綱渡りのような融資ではないかと思う。
しかも、「借金を返す為に貸すような銀行になりたい。」などとも言っている。
これでは、リスクを見極めると言うより、他の銀行が避けるリスクを、知っていながら受け入れる事を意味しているのではないかと思う。
これは、自分のお金ではない、税金と言う他人のお金だからこそ、言える言葉ではないかと思う。
東京都が作った新銀行のマスタープラン。
仁司氏は、「知事から正し事をやってくれと言われた。マスタープランの趣旨の事を言われたと記憶している。マスタープランに同意した以上、それ以上の事は考えていなかった。」と電話インタビューで答えているが、これでは、まるで子供の使いだと思ってしまう。
銀行の貸し渋りに対して、どうして、銀行と言う企業形態を取らなくてはならなかったのか自分としては不思議だ。
中小企業を支援したいのであれば、融資をすると共に、経営面でもコンサルティングと言いう形でサポートをするするべきではないかと思う。
企業によっては、技術はあるが経営能力がないとか、経営能力はあるが目立った技術がないとか、様々なケースがあるはずである。
そこを明確にして、どこに力を注ぐかを誰の目にも判るようにしなくては、、本当の意味での中小企業への支援にならないと思う。
お金を貸す事は、誰にでも出来るが、企業への本当の支援は、そこで働く従業員へのサポートではないかと思う。
新銀行東京は、東京都が設立したが、愛知県では、中小企業同士が資金を出し合って、「愛知コミュニティ資源バンク」という金融機関を立ち上げた。
目的は、もちろん「中小企業への資金融資」。
融資する際は、現場に行って判断をする。
判断するのは、経営者の視点で判断をするので、銀行が判断するより、経営者と言う経験があるので、厳しい分、しっかりしているのではないかと思う。
しかも、融資するのだから、ある意味、同じ釜の飯を食べる仲間も同然。
仲間意識が生まれれば、助けたいと言う気持ちも自然と生まれるのではないかと思う。
それは、先輩経営者としての助言だったり、技術的サポートだったりと様々な形で行われるのではないかと思う。