飴とムチ | 20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫でフォークリフトを使っての仕事経験を活かした現場で培ってきた仕事術をお伝えします。

人に何か、やらせる時に「飴とムチ」を上手く使う事がある。


それを上手く使ったのがホンダではないかと思う。

「飴=F-1」であり、「ムチ=業績アップの為の努力」である。

F-1に参戦する為には、毎年億単位の資金がいる。

その為には、どうするべきか?

それが、業績アップをして利益を上げる事になる。


そして、ここでも役割分担をしっかりしている。

夢の部分を宗一郎氏が担当し、ムチの部分を藤沢氏が担当。


夢である部分は、宗一郎氏に任せておけば、社員を力強く引っ張っていくだけのカリスマ性を持っているので、

藤沢氏は、販売店の拡大、海外進出の戦略、労使交渉などある意味、汚れ役を担ってきた。


もし、労使交渉を宗一郎氏に担当してもらっても、まず、上手くいかないだろう。

そして、藤沢氏の労使交渉も、宗一郎氏があってこそ成りたつ。


藤沢氏は、宗一郎氏が欠点が多い事は判っていながら、それ以上に人を引き付ける魅力を持っている事を判っている。

だからこそ、「飴とムチ」が上手く機能するのではないかと思う。


これを個人にあてはめると、夢を手に入れる為には、かなりの努力が求められる事が判る。



これとは、逆に位置するのがトヨタではないかと思う。

トヨタは、一人の才能・カリスマ性に頼るのではなく、底面からの改善を繰り返し、底上げをして、成長してきたのではないかと思う。

たぶん、普通の企業は、こちら側に位置するのではないかと思う。

そして、藤沢氏も、その事が判っているからこそ、自分や宗一郎氏を入れない組織作りをしたのではないだろうか。



企業としては、どちらが魅力的だろうか?

価値観や考え方は、人それぞれだから、何とも言えないが、企業の夢と同じ夢を持っているのであれば、問題なくホンダだろう。