娘画廊 59 カラバッジョ | 娘画廊 Musée de Ma chérie

娘画廊 Musée de Ma chérie

作品が美術館に飾られることが夢という、娘のためのギャラリーです。
大学生にはなりましたが、いましばらく父が執権館長として更新します。
「娘画廊」HP➡︎
http://fidel726.wixsite.com/musumega-lau
HPでは、ブログにはない オススメの展覧会、オススメ動画も紹介!

娘画廊 その59

娘画廊アーティストRiyouはこのところコンクール作品に取り組み中のため、なかなか作品が公開
できておりませんので、今回も含め、たまーに館長のミュージアム日記も挟ませていただくことにしました。

今回は先日鑑賞してまいりました「カラバッジョ展」について

複数の知人から 良かったとの情報もあり、混雑覚悟で行ってまいりましたが
意外にゆったりと見ることができました。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610年)は、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりであり、イタリアが誇る大画家です。
今回の展覧会は本人にらよる作品とともに、カラバジェスキと呼ばれる彼に影響を受けたとされる画家たちの作品で構成されていました。

細かいことは見ていただくことが一番早いのですが、絵画の細かい描写に加え、敢えて遠近感をズラした巧みな技法も鑑賞の楽しみでの一つです。

それに加え、今回の展示の肝は彼自身の生き様にあります。

これだけ素晴らしい作品を残したカラバッジョですが、あまりにも犯罪歴が多すぎるのです。

今で言うところの銃刀法違反で捕まることは複数回。
暴力沙汰で捕まることもしばしば。
挙げ句の果てに殺人まで犯してしまいます。

今回、世界初公開となった「法悦のマグダラのマリア」は逃走し身を隠していた際に恩赦を求めて献上した作品の一つです。



この作品の前でひたすら佇み、気がつくと結構な時間が過ぎていました。
それほど魅惑の作品なのでした。
※混雑時は空気を読んでちゃんと譲ってください。。。

展示の中には彼が逮捕・拘束された際の警察とのやりとりを書き記した調書も幾つか展示されているので、美術的観点以外に歴史的観点からも彼の人となりを同時に楽しめる展覧会となっています。

ルノワール、ダヴィンチと比べるとやや玄人向けかもしれませんが、癖のある絵もたまには良いでしょう。

会期は6月12日までありますが、ギリギリになると混む可能性もありますので、気になった方は お早めにお出かけください。
http://caravaggio.jp

娘画廊HP版でも動画を探して紹介していきたいと思います。
http://fidel726.wix.com/musumega-lau

つづく。