私が格言としている

「うまい料理屋がはやるとは限らない」
ですね。まさしく。

言い換えれば、
「良い政治家が、選挙に当選するとは限らない」
ですね。

山尾志桜里の記事です。
毎日新聞です。




以下抜粋です。


政治家に必要なこと


 政治家に重要なのは、政策を作り実現する力であり、あわせて行政を正しく監視すること、つまり立法と行政監視が仕事です。


現職の場合、当然選挙ではその仕事ぶりで評価されるべきだと考えます。


でも政治家は、任期中の本業よりも次の選挙に当選するための作業に多くの時間を割いているのが実情です。


国会活動よりも選挙区内の盆暮れのイベントの参加、街頭演説、そして多くの有権者と握手することが優先されています


 私も10年の議員生活の前半は、そうした選挙のための活動を人一倍してきました。


駅で知らない人に近づき、握手をする――普通に考えたら「異常」な行為ですよね。


でも、この異常性と握手のぬくもりこそが相手の意識に強く残り、票につながる。


しかしある時、「この行為は自分の当選にはプラスだけど、日本の民主主義にとってはマイナスではないか」と感じてしまったのです。


 選挙至上主義から脱却すれば、地元での選挙のための活動を軽減し、その分、政治家本来の仕事に集中できる。


私は2017年当選後の3期目は、その任期いっぱい全力で国会活動に集中し、選挙のための地元周りはしないと決めました。



期間限定の政治家


 さらに現在の選挙至上主義のもとでは、同じ選挙区から現職優先で出馬し続けることが当然とされ、そのことは政治家というプレーヤーの健全な新陳代謝を阻み、国会を硬直化させています。


若い世代の政治への門を閉ざし、実績よりも当選回数を重ねる「先輩議員」が力を持ってしまう。


女性が挑戦する環境は整わず、女性議員の比率が一向に増えない根本原因にもなっています。