中国 梅花惨案紀念館

(惨案は虐殺、紀念は覚えておく という意味)

河北省の石家庄から50kmほど南東

2019年11月13日訪問


いま、北京空港の搭乗口にいます。

ノービザ限界の15日間中国滞在だったので、

何かトラブルで出国できないかもと

心配していましたが、

大丈夫でした。


ベトナムのソンミ事件は知っているのに、

でも、

中国での日本軍による村人虐殺は知らない。


私もそうでした。

数ヶ月前まで、

キチンとは知りませんでした。


しかも、兵士ではない住民を殺し、

目にあまる拷問をし、

農作物、鶏、豚、牛を奪い取り、

家を焼き、

輪姦した上で殺した。


ほとんど抵抗できない女性を。

銃剣を持った日本兵が。


武器を持っていれば、なんでもできてしまうのです。


ひどいものです。


河北省の石家庄から50kmほど南東の

梅花惨案紀念館を訪ねました。


9月に儀満州国の撫順の平頂山惨案紀念館を訪ねて、

「惨案」という言葉を知りました。

惨案というのは、日本語に直せば、「虐殺」と思います。

ですから、日本語に直す時は、虐殺と言った方が良いかもしれません。


この言葉をアプリ百度地図で検索。

梅花惨案紀念館を発見しました。


日本では、ほとんど知られていない、と思います。

しかし、紀念館の中には、日本語で説明があります。


建物の上の丸いものは中国の墓の形だそう


祈念館に入って正面に

殺された子どもを抱く母の像


1937年7月7日の盧溝橋事件後、


兵士でもない、

梅花鎮の農民・住民を虐殺、

その数1547人。

全員死亡の世帯46戸。

100名の女性が強姦され、

600軒の住宅・店舗が放火された。




今は水がたまっていないが、

ここが血の海になった。この海につかりながらも、助かった人がいた。


死体をたくさん放り込んだ井戸。

もちろん血に染まった井戸。

井戸を使えなくするため?



紀念館の前の道を挟んで向こう側に丸いお墓、

写真の一番右。

この写真には写っていないが、

さらに右に血の井戸がある。

平和な農村風景。



今は、平和な村。

まわりには広い小麦畑が。


さらに少し行ったところの

豆腐庄惨案紀念館へも行った。


それについては、

日本に帰ってから、書きます。


いよいよ帰国です。


今夜は、久しぶりに、

刺身で日本酒を楽しみます。