もう10年ほど柴犬とともに生活しております。こいつがもうほんとに愛想のないやつでして。長いこと自分の家の犬が特別愛想がないとは思っていなかったんです。あんまりよそのうちのことも知らないし。でもちょっと前、道路に面したテラス席で家族で食事をしていたときのこと(含犬)、コーギーが通りかかったんです。で、飼い主さんがこっちも犬を連れてるのを見て「あ、どうもどうも」みたいな感じで終わるかと思いきや、なんどコーギーが我々のテーブルの下に入ってきたんですよ。食事を分けてくれ、というんでもなく足にすりよってくる。わふわふいいながらすりすりべたべた。飼い犬にですらこんなことされたことねー!と驚きつつ思い返してみれば、
・そもそもそばにいない。人間がいるところにわざわざはこない。お菓子をもってれば別。
・呼んでも来ない。お菓子をもってれば別。お菓子なしで名前を呼んだのに反応してよってきたのは私は一度だけである。
・なでたり触ってもそっぽを向いたまま。
・持ち上げると嫌がる。何回か試みると唸る。
・膝に乗せると硬直する。
テレビで見るような「ただいまーっ」からのわふわふ足にまとわりついて「おいおい、帰ってきてうれしいのはわかるけどそんなに興奮するなよ」なんて一回もないし、そういえば友人宅に遊びに行った時も犬がいくとこいくとこついてきて面白かったな…と、自分ちの犬がどんだけ愛想がないかなぜ今まで気づかなかったのか、という。
でも柴犬、というか日本犬て大体はそんなもんらしいです。たまに人懐っこいのもいるけれども、あんまりべたべたしてこないのが大半だそうです。男らしくていいじゃぁないか。柴犬。もう去勢しちまったけれども。
なぜ今まで気づかなかったのか、というと、私がそもそもあんまり犬をかわいがってないからなんですけどね。たとえ一日中家に私と犬の二人きりでも夜になって「こいつ、一日家にいたかなぁ?」と疑問に思うくらい興味がない。そんなわけで犬も寄ってこないし。別に名前を伏せたいわけではなく実生活でも「犬」って呼んでるし。
ほんとは修論が大変なはずの時期になんで呑気に飼い犬に関する考察を深めてるかというと、実は私卒業危機を迎えてたんです。というか卒業危機に気づいたんですよ、先週くらいに。これ、もう、絶対卒業できないじゃん、と思って、教務に確認に行くのも怖くて、へらへらびくびく生きてたんですが、えいやっっと聞きに行ってみたら、普通にもうまんたいということでした。安心したので気が緩んでいるんです。緩んでいる場合ではない。