紙と布の狭間で
紙でいくか布でいくか
大きな分岐点の到来だ。
我々よりちょっと前に
子供が産まれた先輩方や友人たちは
お見舞いに来るときに
出産祝いともう一つ持ってくるものがある。
「エリーは、リスモくんには紙?それとも布?」
「う~ん、半々でいこうかなぁと思ってるけど」
「じゃぁ♪」
と、
みんなが置いていくのは
大量の布おむつだ。
もちろん
未使用のものだが、
ビニル袋や段ボールに
所狭しと敷き詰められたソレらは
行き場をなくした
捨て犬のようだった。
今思えば、
その布おむつは
もともと彼らのものですら
なかったのかもしれない・・・。
よく
日本昔話や時代劇で見た、
晴れた日に
風に揺らめく
無数に干される
おむつの万国旗。
赤ちゃんは
1日20回以上おしっこをする。
そして
時々うんちをする。
リスモが生まれて1~2日、
リスモは黒いうんちをした。
これは、
母親の胎内にいるときに飲んだ
羊水(ようすい)だ。
羊膜から分泌され、
お腹の中にいるときは胎児を保護し、
更に、出産時には
分娩をスムーズに行うために
潤滑油としても機能する
このありがたい羊水。
赤ん坊は
臍帯(さいたい:へそのお)を通じて
母親から豊富な栄養を得ているにもかかわらず、
リスモはそれにあきたらず、
卑しくも
羊水を飲んでいたのだ。
食に対する執着心か。
先が思いやられるよ。(゚д゚;)
この黒いうんちは
匂いもほとんどないため、
「おむつ替えなんて簡単じゃぁ」
とこの時点では誤解してしまう。
2~3日後、
黄色いうんちがでてきた。
母乳やミルクがでてきたのだ。
と言っても
母乳もミルクも白色・・・
黄色い色は胆汁の色だ。
健康な証拠だが
この段階から一気に臭くなる。
たまに、
うんちの中に白いブツブツが
混ざっていることがある。
これは
母乳やミルクに含まれる脂肪分が固形化したもの。
さらに、
突然、
緑色のうんちもでた。
これは
お腹の中の乳酸菌が活発に働いていると
胆汁が酸化されて
緑色に変化したものだ。
酸性なので、
ものすごく酸っぱい匂いがする。
うんちが酸性ということは
乳酸菌が活発化しているということなので、
赤ちゃんにとっては良いことであり、
健康な証拠なのだが、
初めて緑のうんちを見たお母さんの中には
びっくりして
病気と勘違いして
うんちを病院に持っていく人もいるとか・・・。
やがてミルクから
離乳食に変わっていくと
我々と同じ、茶色のうんちになる。
日々育っていくと、
体の中で
うんちをするリズムができてくるのだが、
赤ん坊は腸の働きも未発達なため、
いつうんちが出てくるか分からない。
何日も何日も出ないことだってある。
「これで、●日分のうんちが腹にストックされているな。」
と
不安になるくらいだ。
さらに、
離乳食が始まるまでは、
食事と言えばミルクか母乳。
食するものがすべて液体なので
当然うんちは
キングスライムと言うよりは、
バブルスライムに近い・・・
紙おむつだと、
トイレで
おむつに付いたうんちを落として、
残ったおむつは捨てればいい。
しかし、
布おむつの場合はそこにもう一つ
「洗う」
と言う手順が追加される。
慣れない育児の過程で、
少しでも負担を省こうとすると
消去法で
真っ先に挙げられるたが
布おむつの使用凍結
であった。
紙おむつの快適さは
布おむつ達の
新たな旅立ちを示唆していた。
