9月23日、雲州堂にて開催された「Yuki Kajiura "fun" Live -FICTION-」にご来場くださった皆様に、改めて心から御礼申し上げます。
約2時間、合計21曲をすべて梶浦楽曲で、しかもブッキング形式ではなくシンガー7人全員でお送りするというかなり挑戦をしたイベントになりましたが、大きなトラブルなく日程を終えられてほっとしています。お力を貸してくださった皆様にも心から感謝いたします。
梶浦楽曲を構成する重要な要素は多々ありますが、今回は特にハーモニーを重点に据えてイベントを計画したので必然的にKalafinaやFJの曲がメインになり、いわゆる「ソロ曲」にあたる曲はセットに含まれていません。常にステージには3人以上が立っている状態、という条件を付けていたので、音の密度がとても濃いステージが出来上がりました。
お目当ての曲がなかった方、ぜひ主催(細い方)に第二回を熱望してくださいませ。
昨日からお客様をはじめ演者の皆さんも感想をたくさんSNSに流してくださってますが、私もやろう~と書き出していたらとんでもない量になってしまったので急遽ブログに移行しました。前回の更新日付にはちょっと目をつぶっていただきたく(笑)
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1.Kyrie
2.serenato
3.stone cold
≪陽香inst≫
4.zodiacal sign
5.目覚め
6.花守の丘
7.凱歌
≪かめ吉guitar≫
8.blaze
9.Distance
10.key of the twilight
11.カンタンカタン
12.夏の林檎
13.夏の朝
≪さのpiano≫
14.credens justitium
15.ARIA
16.open your heart
17.forest
18.into the world
19.vanity
20.アレルヤ
en.うた
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誰がどの曲のどのパートを歌ったのか、というのは各演者のTwitterなどでご確認ください。パンフレットを見てもなんとなくイメージできるかもしれません。
今回のイベントは全員そろっての準備に半年を費やしたので、演者同士の距離が一気に縮まったイベントでもありました。遠方在住のメンバーもいたので練習が重ねられない中、音のやり取りでどんどん近づいていくのがシンガーらしい時間でした。
*こまさん*
どんな曲でも第一声で自分の世界に連れていってくれるこまさん。遠方にお住まいで子育て中という負担の大きい中、それを一切感じさせないクオリティに仕上げてくださいました。
演劇をされていたからか発声がとてもくっきりされていて、歌詞がダイレクトに飛び込んでくる。どのパートでもぶれない声の響きと安定感は皆さんご存知の通りですが、「こまやで出来ないことを」と今回は我が侭を言ってopen your heartの貝田さんパートをお願いしました。上のパートにいても支えてもらっている感じがして、これはこまさんにしか出来ない事だなと思います。
こまさんの隣で、あの距離で歌えたアレルヤ、本当に幸せでした。
*藤乃さん*
今回のメンバーの中で随一の包容力と豊かな響きをお持ちの藤乃さん。藤乃さんが参加した曲は一気に抑揚が増し、大きく包み込まれる印象に変わります。
藤乃さんの歌声はまさしくドラマティックで、全力で感情を揺さぶってくる。きっと歌詞もメロディも自分の中で納得するまで噛み砕いて、それをいかに表現するか試行錯誤しながら挑んでくださったのだと思います。それに引きずられて、周りも熱量が上がり、曲の中に込められていく。想いの起点を作ってくれるシンガーさんは、なかなかいらっしゃいません。
vanityはタイトル通り、その儚さ・切なさを全身で響かせてくださいました。
*秋ちゃん*
カバー曲を必ず自分のものにしてきてくれる秋ちゃん。メンバーの誰よりも頻繁にライブ出演している上、今回はプライベートが大変な中、最後まで歯を食いしばって頑張ってくれました。
自分が一番の問題児だった、とMCで言っていましたがとんでもない!自分の問題点を一つずつ洗い出しては削り、少しでも理想に近づこうと一歩ずつ進んでいく姿はシンガーとして見習うべき美点だと思います。
そんな秋ちゃんの一番の特徴、複雑な揺らぎのあるビブラートを一番魅せてくれたのが、花守の丘。周りがフラットになることで秋ちゃんのロングトーンが際立ち、ピアノの旋律と相まって沁みる1曲になりました。
*meinaさん*
綺麗に突き抜ける、一本芯の通ったハイトーンが印象的なmeinaさん。今回は東京から通ってくださり、高音に彩を添えてくださいました。
今回、実は高音パートを担えるメンバーが少なく、meinaさんが多くの貝田パートを引き受けてくださったのですが、コーラスに埋もれることもなく、かといってメインを食うこともなく、すべての曲でしっかり存在感を放ってくれたのはさすがの一言。バランス感覚が本当に抜群でした。
そんなmeinaさんの魅力を一番感じられたのがやはり目覚め。ハイトーンから始まる本当に難しい曲ですが、会場全体の空気を一気に塗り替えるエネルギーを感じました。
*るんこさん*
こまさんも書かれていましたが、少女のような稚さも感じられるピンと張った硬質な響きの声がずっと耳に残るるんこさん。ファルセットが苦手だと言いながら、今回は果敢に高音にチャレンジしてくださいました。
金属的な硬質さを持ちつつ、でも決して他のパートの邪魔をしないというのはなかなか難しいのではないかと思います。わずかに響きが変わることで一気にまわりと馴染み、そして逆に一気に存在感を増す。曲ごとに見え隠れするるんこさんを追いかけるのが楽しい2時間でした。
serenatoイントロの梶浦語でぐっと掴まれた方、多いのではないでしょうか。会場の奥まで、1本の線が通った感覚でした。
*かめ吉さん*
6曲(「うた」を含めると7曲)の演奏を担当してくださったかめ吉さん。ご存知の通り、梶浦サウンドはフルバンドでも足りないほど緻密に音が重ねられています。それをアコギだけで演奏してくれとは、なんと鬼畜な主催なのでしょうか()
ギターの印象的なフレーズをしっかり残して華やかさをキープしつつ、不要な部分をギリギリまで削ってボーカルの歌いやすさを意識したアレンジをしてくださいました。
key of the twilightのイントロ、大変おいしゅうございました。
*さのさん*
今回最多の7曲(「うた」を含めると8曲)を演奏してくださったさのさん。秋ちゃんのMCのおかげで印象はすっかりエモいアイカツおじさんに・・・否定はしませんが()
梶浦さん自身が演奏するピアノのフレーズは、やはりどの楽曲でも耳に残る印象的なものばかり。それを決して損なわず、原曲に無いエネルギーとパッションを詰め込んで全身で演奏してくださったさのさん。本当にエモーショナルでした。
open your heartのあの間奏、みんな言ってますが最高すぎました。
*はるはる*
遠く宮崎の地から最高のインストを届けてくれたはるはる。インスト音源を作成できる人はいないか、と黒うさぎさんと相談しているとき、「・・・はるはるにお願い出来ないかな」と呟いたことは我ながらよくやったと思います。
本人の持てる能力とセンスを総動員してくれただけでなく、まさかのあわじさんまで巻き込んで、全力で音源制作に協力してくれました。仮音源を聞いた時も震えましたが、完成版が届いたときは言葉が出ませんでした。この演奏で歌えたことが本当にうれしいです。
*黒うさぎさん*
黒うさぎさんの声は、決して浮いているわけではないのに、どこにいてもくっきりとした輪郭を感じる歌声。エッジのある鋭さとふんわり響く柔らかさ、そんな相反する印象を併せ持つ声。
自分のパートに求められているものを見極めて周りに合わせていく感性も随一で、黒うさぎさんが入るだけでボーカルのバランスが途端にまとまる、ということも少なくありませんでした。抜群の調整能力はこんなところにも発揮。
カンタンカタンの黒うさぎさんからは、秋の夕暮れの乾いた空気と哀愁を感じました。この表現力も魅力の一つですね。
企画が実際に動き始めてからは約半年ですが、妄想段階から数えると1年以上もこのイベントについてあれこれ話し合ってきた黒うさぎさん。出産という人生の一大事を抱えながらも持ち前のバイタリティとアグレッシブさでぐいぐい引っ張ってくれたおかげで、このイベントは完走できました。
特にイベント前の2~3か月は転職とタイミングがかぶってしまった関係で私にまったく余裕がなく、任せっきりで本当に負担をかけてしまいました。それでも愚痴一つこぼさず最後までやり切った彼女は、本当にかっこいい。
本当にたくさんの方のご協力で成り立ったイベントでした。
もっとこうすればよかった、ああすればよかった、という後悔はもちろんありますが、今は何よりも感謝と達成感、そして少しの寂しさで満たされています。
アンコールとして選んだ「うた」は、歌詞のすべてがそのまま私たちの願いです。
この1日の、この2時間が、私たち10人の音楽が、皆さんの心に何かを残してくれていたら嬉しいです。
