「子宮が大きいように思われるので念のため婦人科で診察を受けてみてください」

会社の健康診断でこのコメントを聞くのは今年で2度目だった。ドクターを試しているわけではないのだが、去年の健康診断でも別のドクターから同じこと言われていたのだ。たしかに自分でも下腹部の異様なポッコリは気になってきてはいた。

だが、婦人科にはお世話になったこともなく疎遠だったので、なかなか行動に移せずにいたのだ。しかし今回ばかりは自分の第六感がすぐに行くべきだと促すので、重い腰を上げることにした。

■■■どの病院に行くか?■■■

どの病院に行くべきか? 明確な答えどころかヒントも持ち合わせていなかった。希望は、
・ 大学病院は避けたいが、総合病院。
・ 自宅からも職場からも通いやすい所。出来るだけ近い。
・ 腕の良いドクターと確りとした気の利くナースがいる。

そこで、まずは特にセレブ出産で非常に有名な近所の病院の婦人科に行ってみることにした。将来的に、出産でもその病院にお世話になることも想定して。もし、その病院との相性が悪かったら、徒歩圏ではないが比較的近い、待たされることで有名な病院か、政治家の入院で有名な病院に行くことにしようという軽い気持ちだった。

婦人科の外来は完全予約制。予約の電話をしたら、どの先生もなんと約1か月先まで一杯だと言う。だが、ちょうど翌日のキャンセルが1つ出たタイミングだったようで、そこに急遽飛び込ませてもらうことにした。ラッキーだ!

婦人科・・・こんなにも混んでるのとは。強運に救われたが読みが甘かったことを反省。

■■■初めての婦人科外来■■■

そして迎えた翌日は、生まれて初めての婦人科外来。予約制だが待合室のイスはほぼ埋まっていた。

表にこそ出さないものの人の好き嫌いが激しい私だが、非常に相性が良さそうなタイプのドクターが担当で一安心。

事情を話し、まずは内診。超音波検査は一緒に画像を見させてもらいながら行って頂いたのだが、明らかに子宮筋腫と思われるものが複数確認された。現時点では堪え難いほど重い症状があるわけでもないので、ドクターには、このサイズであれば現時点では経過観察でも手術でもどちらの選択肢もあると言われた。

だが、十分に小さいわけではなく経過観察ギリギリのサイズ。手術を勧められるのも時間の問題だろう。自分を取り巻く諸事情も勘案し(これは別途纏める予定です)、将来的な妊娠の可能性を残したいこと、対症療法ではなく根治したいので手術を視野に入れたいこと、手術は年明けには全回復出来ているようなスケジュール感で行いたいこと、を即座にその場でドクターに伝えた。

今後の治療プランを決めるため、子宮筋腫と思われるものたちに悪性の疑いが強くないことの確認や、筋腫の位置や大きさのより正確な把握をすることになった。診察後、同日に腫瘍マーカーなどの血液生化学検査をし(ついでに子宮頸がんの細胞診も)、MRI検査とその結果を聞く診察は同日は無理だったが、可能な限り早いタイミングで予約を入れてもらうことにした。

MRI検査の予約に関しても、運が味方をしてくれた。その病院では目先数日は予約が一杯だったのだが、徒歩圏にある同グループのセンターであれば翌日受けれると言うではないか。もちろん二つ返事でOK。

これが、潜在的には閉経まで続くであろう子宮筋腫と私の関係の"馴れ初め"となった。