知的障害者の年金不支給処分取り消しの判決 その2 | へたれジョブコーチ


2つ前のブログに書いた、知的障害のある人の年金不支給処分の取り消し判決について、原告の様子を伝える記事が配信されてました。



現場では、頼みやすい先生(医師)にお願いして年金が出るような診断書を書いてもらう、議員さんや役所の偉い人にお願いする、地域の障害者団体の幹部を通じてお願いする、、、など、なんとか年金を出してもらうように、ご家族や関係者があの手この手で苦労して年金を支給してもらってるのが実態です。



客観的に分かりやすい基準がないことがこのような事態を招いているのは明らかであり、この裁判でもその点を追及しています。



しかし、残念ながら判決では、判断基準については「最新の医学的知見に基づく意見から定められたもの」として、原告の「認定者の主観で結果が左右される」との主張は退けられました。



「最新の医学的知見に基づく意見から定められたもの」…。知的障害者の支援に携わる現場の支援者で、この意見に賛成する人はどれくらいいるのでしょうか。



あるいは、今の基準が最新医学の限界ということでしょうか。





今回の裁判は、いわゆる「奥の手」を使って年金支給を勝ち取ったのではなく、正面から正々堂々と挑んだ意義深い裁判だったと思います。




原告の方々、支援者の方々の努力に頭が下がります。








原告らに喜び広がる(asahi.com)
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001001200003




原告「肩の荷下りた」(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20100119-OYT8T01222.htm




土井法律事務所(原告側代理人)
http://www18.ocn.ne.jp/~doilo/




「障害年金がもらえない-訴訟にご支援を」(土井弁護士の論文,PDFです)
http://www18.ocn.ne.jp/~doilo/archive/060717.pdf