#140novel お帰りなさい。あなたの言葉で話すわ。お互いに環境が変わってしまってすっかりすれ違いね。でもあなたは歳相応の攻めの姿勢を私の前では多分まだ発揮できないと思うの。愉快だわ。これがもう最後になると背を向けてもあなたは私に指一本触れないままオリーブをくわえた鳩のような瞳で微笑むだけね。

#140novel 「もうマイナスの距離になることはないの」と言ってもそれが別れの言葉ではないことくらいあなたは知ってる。そして多分、本当は何を言いたいのかにも気ついてるはず。私がどういう物語になるのかは知る由もないけれどあなたの紡ぐ物語ごとあなたを大切にすることこそが正しい恋だと思うの。

#140novel 彼女は僕にしかわからない言葉で僕にさよならを言う。彼女と僕は対等ではないと言ったら酷く叱られたけれど、しばらく考えて彼女は「そうね、対等ではないわ」と頷いた。それでも手を繋いで歩いたあの5日間は長くて短い夏休みだったと今でもちゃんと覚えているよ。君はいつも楽しそうに笑っていて。

Hand in hand
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#140novel ドラゴンキングダムのコップの水の件についてまだカタがついてないわ。それと心意って何かっていうこともさっぱり分からないわ。オヤスミの前にそう言った彼女はこの難問を解くためにバージョンアップして再び僕の前に現れるだろう。僕は楽天家だ。そして彼女だけは離すことはないって決めてるんだ。

(2014.H26.04.24)