用途別レーザーポインターの射程
1)レーザーポインター プレゼンとして使う場合
肉眼の分解能が 0.3mrad 程度なので、それより絞っても視認性は向上しない。
ある程度スポットが大きい方が確認も容易なので、せいぜい 0.5mrad まで絞れば充分。
ビームの太さ1~2ミリで、広がり角 0.5~1mrad でいいだろう。これは多くのレーザーポインターが既にそうなっている。
2)BB戦車の照準に使う場合
一見すると1)と同じだが微妙に違う。 1)ではレーザー射出位置と視点はほぼ同じである。
しかし2)では異なるのが普通だ。射程よりかなり離れた位置から照射点を眺める可能性も高い。
このため、ビーム広がり角よりも見掛けのスポットが小さいのも普通。つまり、余りビームを絞る必要はない。
その分、レーザーの明るさには余裕が必要。
3)焼きたい場合
100mW クラスの強力100mwレーザーポインターを焼き切ったり風船を割って遊ぶなら、
スポット径は2ミリ以下にしたい。となると、希望する最大射程がスペックを決める。
2メートル以内ならビームは1ミリで良いが、5メートルなら2.5ミリ、10メートルなら5ミリの太さのビームを放たねばならない。
その上で、レーザー射出レンズは容易にピント調整出来るものを使う必要がある。
焼きたい物体の距離に合わせて焦点を変えるのだ。
希望する最大射程が4メートル以内なら2ミリのビームが4メートル先に焦点を結ぶよう固定しても良い。
この場合、4メートル以内はほぼビーム径が2ミリ以下となり、どの位置でもエネルギー密度が確保される。
ただし4メートル以降は回折限界に加えてビーム自体が4メートルあたり2ミリの割で余計に拡散するため、高出力レッドレーザーポインターとしては性能が悪くなる。
いろいろな楽しみ方をしたいのであれば、ピントが変えやすいレンズは必須である。
射程に応じてピントを変えてる余裕がない、あるいはそんな面倒なことをしたくない場合でも、希望の最大射程が長いほどビームを太くせねばならない。
これは原理的な制限であり、どうにもならない。 それでも近距離の威力を確保したければ、結局は光出力を大きくするしかない。
大出力の1000mw ブルーレーザーポインターほど最大射程を長く出来る・・・という常識的結論になるし、例え宇宙空間であってもレーザー兵器の射程には限界があるのだ。
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