もう120回ほど言いましたが、療法士は身体器官(筋肉や関節など)の機能を治療することが専門です。決してリハビリ(テーション)の専門家ではありません。もしそうなら「リハビリ士」に改名せんかいo(゚Д゚#)ゴルァ

 

 で、治療の専門家というからには、療法士は患者さんの何かを治せるわけです(本来は)。患者さんはその何かを治したくて、それを治せる機関や専門家を探されている(求めている)はずです病院

 

 しかし、はたして患者さん(一般の方)が、療法士が何をどこまで治せるかご存知でしょうか?その痛みは?しびれは?浮腫みは?脱力は?筋緊張は?呼吸苦は?歩行障害は?

 

 おそらくほとんど理解されていないと思います。でもそれはすべて私たち療法士の責任です(厚労省も全く理解してませんから)え゛!

 

 実はこの「私たちが何をどれほど治せるか」の議論は、療法士界でも驚くほどされていません。療法士界での共通認識がないのに、そのサービスを受ける側の患者さんが分かるはずがありません。“リハビリテーション科”に行けば、いったい何が治せるんですかね?

 

 どうしてこういう状況になってしまったのか。それは今までも書いてきたとおり、療法士自らが歴史的・法律的・教育的に、自分の本職が医業(治療業)であるという認識に欠けていたからです <(;゚Д゚)>OMG!

 

 自分たちが何をどこまで治せるかを議論できないのは、療法士たちが何も、どれほども治していないことの裏返しなのです。なんたって“リハビリ士”ですからえー?

 

 たとえば片麻痺や運動器障害のある方に対して、「筋緊張をおとす」という表現が療法士は大好きです。しかし、筋緊張障害には治せる筋緊張と治せない筋緊張があります。療法士がそのことを理解しているかどうか質問!

 

 たとえば浮腫、しびれ、呼吸苦、血圧異常、排泄障害なども、療法士が治せる部分と治せない部分があり、多くは混在しています。それを治療している目の前の患者さんに、効果を示しながら説明できるかどうか?(現行法では療法士自らがそれを説明することは難しくはありますが。自分の治療結果なのにね)うん

 

 こういう議論や認識は、療法士が疾患別や報酬区分別に“細分化”されるようになって、益々難しくなっています懸念

 

 いわく、ワタシは在宅リハビリ専門だから、心臓リハビリ士だから、スポーツ専門だから、“内臓セラピスト”だから、シラナイ、ワカラナイ、カンケイナイetc.ちなみに疾患のあるかもしれない内臓を勝手に揉むのは違法行為です(´・ω・` )

 

 わかってほしい!療法士というのは患者さんを疾患や部位別に診るのではなく、年齢や時期、場所にも関係がなく、共通した機能障害を治療する専門家なのです。まさか未だに「上肢はOT、下肢はPT」なんて言うおバカ療法士はいないと思いますがヤンキー

 

 昨今の療法士は「治療」や「治す」という言葉に、アレルギーや引け目・負い目を感じています。でもそれは取りも直さず、その人達がちゃんと治療できないことを意味しています。その結果(どこぞの団体のように)、治療者であることをあきらめて、「笑顔をあきらめない」キャンペーンをしてしまうことが、私はとても不憫ですぐすん

 

↓ボヤきが止まんねぇ(# ゚Д゚)oウガー

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