Global standardについての雑記。頭を整理するための独り言です。どエラい長いけどなイヒ

①米国の療法士は2020年までに全て博士課程(DPT)に移行(すでに完了とのこと)。教育水準は日本よりずっと高い。日米ではまず、そもそもの歴史の深長が異なり、米国療法士はこれまで様々な関連団体と折衝しながら、治療者としての地位や社会的評価を勝ち取ってきた。

②療法士による医学的・経済的効果の証明、
Evidenceの構築、教育水準や鑑別診断技術の向上が、開業権とDirect Accessの獲得に繋がった。もちろん政治活動も重要。一方、日本の療法士は“リハビリ専門職”であり、また医師に責任と権限が集中していて、治療者として自立することが難しい。日本の療法士にRed flag signは見抜けるか!?

③もちろん日米では社会背景も異なるので、単純比較はできないか。日本は
国民皆保険制度だが、米国は民間保険が主体で優位(公的保険Medicareは特定の低所得者のみ)。行った治療に保険が適用されるかどうかの審査が非常にシビア

④保険適用となるためにはEvidenceに基づいた治療をしなければならない。そして結果が全て。事故を起こせば
訴訟問題。開業や直接診療する療法士の責任も重い。ちなみに開業療法士やDirect Accessの場合、診断とそれに対する保険請求というのは、どのような流れになるのかな?OTやSTの立場はどうなのか?

⑤米国療法士の
科学的客観性は徹底しており、きっちり臨床研究して検証を行う。そしてEvidenceに基づいたClinical reasoning。ちなみに、今のところ標準的に推奨されている技術って何だろう?早期歩行訓練、免荷トレッドミル歩行、機能的電気刺激、CI療法、ロボット機器利用など?重症度や病期にもよるかな。

⑥個人的に気になるのは
徒手療法の位置づけ(私も普段使うので)。Evidenceや推奨レベルって今どうなんでしょう?Kaltenborn、Maitland、Paris、McKenzie、カイロプラティック、オステオパシーなど様々な手技・学派がありますが、臨床・研究・教育的に米国の関連学会ではどういう見解・認識なのか。

専門分野の細分化(構造別・臓器別・疾患別)が進んでいる。専門分野も多岐に渡り(APTAでは18分野)、GeneralistからSpecialistへと移行している印象。

⑧よく分からないのは
物理医学専門医Physiatristと療法士の関係。そしてPM&RとRehablitatinon medicineの両学会の関係。米国のPhysiatristは日本のリハビリ専門医とは全く違う存在でしょうね。日本では物理医学が定着せず、リハビリテーションが主体となってしまった感があるなぁ。

再生医療の物理医学的治療への応用、先端医療とリハビリテーションとの結びつきなどが、今後は期待される。iPS細胞を用いた神経再生治療の実用化など(脊髄損傷、パーキンソン病、脳血管疾患)。

ふぅ〜、頭の中が少し整理できた
ねー

↓また眼精疲労が...チーン