前回記事の「違和感」の解説です。ちょっと長いし、辛口ですけどm(_ _)m

俺らってリハビリの専門家だから、患者様を“治す”のは違うと思う。
→私達は物理医学に基づいた治療の専門家ですから、患者さんの機能障害を“治す”のが仕事です。「リハビリテーション=社会復帰」の専門家というのは存在しません。それは多職種で協同して行うものですね

俺らの仕事って患者様の自然回復を
サポートするだけだと思う。
→“自然回復”を阻害しないのは当たり前のことです。患者さんの何が(自然に)治り、何が治らないのか、療法士に何が治せて、何を治せていないのかの区別がつかないと、こういう考えになりやすいですうっ・・ 

だから手技に走るヤツって、何も分かって
ないんだよ。
→理学療法、作業療法は全て特別な手技です。誰がやっても変わらないものなどありませんすべてに適応・不適応・禁忌があり、作用と反作用があります、治療ですから。もちろん本物の療法士であればこそ。

だって治療効果なんて患者様の精神状態や信頼関係で
変わるしさ。
→これは治療効果を客観的に見てない療法士さんの言葉ですね(-゛-) 痛みや疲労が精神状態や情動で変化するのは当り前のこと。その上で、動きや経過から治療効果を判定できるのが専門家ですよね

大事なのは患者様に対して一生懸命かどうかなん
だよ、治せなくても。
→患者さんに一生懸命なのは当前のことでして、それを療法士の良し悪しの判断基準にすることが、すでに専門的価値を失っていますえっ・・・ 大事なのはその療法士が患者さんの症候を治せるかどうかで

俺的には治療よりも、まずしっかり評価するこ
とが大事だと思う。
→評価(evaluation)は“価値(value)づけること”です。その人の障害を機能的・能力的・社会的に価値づけるのは多職種共同で行います正しくは「検査・測定」ですし、治療ができないと検査もできません

あと患者様が痛いからって、歩かせない(動かさな
い)のはナシだね。
→うーん、患者さんの立場になった時に同じことを言えるでしょうか?「痛みをこらえて行うのがリハビリだ!」なんて、とても専門家の考えとは思えません汗 私は痛みの原因を治療してから歩い(動かし)てもらいます

そんなこと言ってたら、どんどん関節が固まっ
ちゃうよ。
→いえ、固まりません、痛みを無視して動かすから固まるんです。疼痛から、⇒防御性収縮⇒筋スパズム⇒拘縮⇒変形・強直と進みます。とにかくまずは痛みの原因治療が先行です 関節機能障害の割合が高いんです。

まぁ俺は運動器が専門だから他のことはよく分からないけど
さ!
→疾患別リハビリ制度以降、こういった療法士さんが増加の一途ですなく 制度にのっとって仕事をしないといけませんし、多領域の勉強は確かに大変です。しかし障害学・症候学を学べばスッキリ理解できますうさ16

患者様が、患者様の、患者様を、、、
→まぁどちらでも構わないですが、私はずっと違和感があります。ご本人の氏名に様をつけることはありますが、患者様、障害者様、高齢者様、被害者様と...様をつければ何か変わるのでしょうか?

以上、長くなりましたが辛口解説でしたm(_ _)m 皆さんはどう思われますか

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