春ですねー桜がきれいだ こりゃ、お酒がすすみますな、花見酒 お酒 

 さて今日は理学療法の一翼である物理療法のお話。Physical therapyには運動療法と物理療法があり、どちらも物理的エネルギーを治療に応用するものですが、後者は温熱、寒冷、電気、光線などを利用した痛みと循環の治療法です。昔から民間療法的に用いられてきたものもありますよね、マッサージ(←これも物理療法)とか、温泉治療とか温泉まぁく

 今日はよく病院等で使用される物理療法に関して、完全に個人的な観点から意見を書いてみます。あくまで私の限られた経験での見方であり、各療法の有効無効を証明するものでは決してありません。

◎:優れた治療効果があり、私は積極的に使用しています。
〇:時に効果があり、また患者さんも好むため使用しています。
△:してもしなくても、あまり変わらないと個人的に思っています。
×症状を悪くすることがあり、私はできれば使いたくありません。

超音波:◎
 深部温熱療法といえば私はこれです。特に整形外科後の亜急性期の拘縮治療には欠かせません。最近では検査にも応用されています。⇒「1mm 1°の世界」

アイスマッサージ:◎
 寒冷療法といえばこれ。氷嚢や氷水浴でも効果あります。クリッカーでは刺激が弱過ぎます。保冷剤は凍傷を起こすし、表面しか冷えません ⇒「奇跡の氷」

ホットパック:〇
 定番ですね。表在温熱ですので熱は数mmしか伝達しません。痛みの治療には不向きですが、筋のリラクセーション効果や表在血管のスパズム緩和には使えます。

過流浴:〇
 温熱+水治療法ですね。慢性期の拘縮に対して関節可動域運動前に使用すると、特に手足のような部位では軟部組織の伸張性が増して、動かしやすいです。

極超短波(マイクロウェーブ):△
 電子レンジと同じ原理で、分子の振動による摩擦熱を生みます...が、これをして患者さんから「楽になった」を聞いたことは、私はまだありません。あります?

低周波電気治療:△
 主に運動麻痺に対して神経筋の再教育治療として用いますが、解剖学的連絡の絶たれた神経筋に電気を流して再生が早まるものではなく、筋萎縮の防止としても私は副作用のほうが気になります。感覚フィードバック効果はあるかも。

頸・腰椎の牽引機:×
 私が患者なら...まぁ、したとしても力をうまく逃がしたり、牽引力を自重で調整します...専門家だからできることですが。あくまで私個人の意見ですよ。

 あと紫外線、赤外線、レーザー治療などもありますが、経験に乏しいので割愛しますm(_ _)m

 元々日本の物理療法機器は安全性を最優先にしているため、設定出力が弱く、その分治療効果も減じてしまっているそうです。う~ん、何のための「治療」機器だろう

さくら 

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