まずブログのご紹介から 学生の皆さん、もし実習での人間関係に不安や悩みがあるのなら、PT釜戸先生のこのブログをぜひご覧ください
→ 臨床実習と理学療法をコミュニケーションと心理学から考える PT釜戸利幸
私も毎回読んで勉強させてもらってます!

 さて今回はシリーズ第3段、運動器障害の検査法についてのアドバイスです。

1.ROM“検査”について
 みんな必ず検査してる関節可動域。でも検査というからには必ずその制限因子を見つけなくちゃいけないよ(測るだけなら測定)!でないと治療に繋がらないぞ~
 筋なら多関節筋か単関節筋か、肢位を変えたり触診したりして、その個別の筋名までちゃんとあげること!(〇〇筋群ではダメ) 筋の短縮には、拘縮筋スパズム(防御性収縮)の2つがあるからね!拘縮・筋スパズムについては→こちら!

2.「関節」も検査しよう
 1.の制限因子とも関連するけど、なぜか筋の短縮は検査するのに、関節包靭帯の短縮の検査法を教えてくれる指導者さんは少ない どっちも原因になりうるのになんでかな?きっと、先輩たちも学校教育で教えてもらわなかったんだろうね
 関節の遊びや靭帯の硬さも必ず検査しましょう!左右差を見て、硬いか・ゆるいかだけでもいいよ!〇〇靭帯や関節包前面の短縮ありとか書けたら、なおいいね

3.形態測定×触診×視診
 四肢の長さや太さをメジャーで測るけどね、測って数値を見てるだけじゃあまり意味がないんだよ~。なぜ細い(太い)のか、どこが細い(太い)のかは視て触らないと分からない!どの筋肉が萎縮してる?どこが腫れてる?そういう情報は形態測定と合わせて書いとかないとね!検査の解釈って「合わせ技」でするものなんだ

4.痛みの原因を探ろう
 患者さんにとって一番切実な悩みである痛み。痛みの評価も、問診、視診、触診などの複合的検査です。臨床に出て、ある程度治療ができるようになると、治療的検査といって先に治すことで痛みの原因を後から判断できるようになるけど、学生や新人さんの時はそれはまだ難しいから、しっかり情報収集をしてね!
少しヒント→「痛みについてお尋ねする!」、「痛みに振り回されないように

5.術式、画像は大事
 手術をした患者さんを担当してるのに、レジュメやレポートに時々術式を書かない実習生さんがいる 何の手術をしたかで、その後の機能的予後は変わってくるよ!必ず術式・術日は調べよう!できれば画像も載せてね。

 以上です 皆さん、患者さんのため、自分のため、良い治療者を目指そう!

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