『書籍：彫刻刀で作る仏像［入門編］』

「仏像の作り方」これがフィギュア作りと共通する技術がたくさんあってすごく勉強になります。今回は仏像彫刻の本でとても参考になるものを見つけました。

彫刻の世界に盛りつけはありません。なので「彫って作る」しかないので「いかにして失敗しないように工夫するか」というポイントが非常に重要になります。ポリパテなどの「かたまりから彫って作る派」の人はとても参考になるのはもちろん、ねんど派の人も細かいディテールを彫って作るときの教科書としても役立ちます。

フィギュア初心者へのおすすめ度

彫って削って作るタイプの人は
☆☆☆３点（３点満点中）

初心者向けによかったところ

●写真が豊富で文章も適度にあってバランスがとれている。

●「図面を用意して型枠として制作する」「ガイドラインを引いて形状を確認する」という当ブログで大推奨している手順にそって工程が説明されている。

●「鉛筆で下書き」＞「彫り進める」＞「鉛筆でまた下書き」というふうに「失敗しないための工夫」がポイント的に紹介されている。

●手だけ足だけの作り方を個別に紹介されている。

●おもしろかったのが足先を作るときのこのページ。なんでつま先をこんなふうに残すのだろうか？と思ったら、こうすることで彫りすぎてしまわないようにする工夫なんだそうです。

●地紋彫りの彫り方が紹介されている。↓写真参考

●彫刻刀の種類と研ぎ方が紹介されている。

気になったところ

●仏像の作り方なので当然ディテールは仏像的造型です。それでも手の作り方はかなり勉強になります。

女の子フィギュアの作り方☆超初心者向け講座