クラッシックCD一枚からの展期 | 地球の未来

クラッシックCD一枚からの展期

  私どもの生活や、それこそ大地球(大自然)、いたる所で「音」がある。それを「楽」しくした歴史があり、数々の人々の生き方や人生の姿が残されており、そのことからの「出会い」の内容から価値観などが大きく変わることがあります。



ラフマニノフという作曲家を皆さんはご存知だろうか?


 かつて大学生の頃、クラシック音楽を本格的に聴き始め、自分探しというか迷いや悩みがとても多かったときです。様々な音楽関係の本、それこそ入門書から専門的な雑誌まで色々読みました。

 それと平行してクラシックのCDなどを買い、最初はどの演奏家の良し悪しも分かりませんでしたが、評論家などの書き物を参考に、自分なりに選べるようになりました。


 そして学生を終える頃、あるCDに出会いました。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番と第1番を収録した1枚である。セルゲイ・ラフマニノフは(1873年に生まれ、1943年、アメリカで没)ロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者である。

このCDの中で特に、ピアニストのジャン・イヴ・ティボーデが好きだった。ちょっとしたクールなフランス色の表現をするこのフランス人若手ピアニストが、どちらかというと民族色の強いロシアの作品をどう弾くのか。そこに興味があったのです。指揮はウラディミール・アシュケナージ。オーケストラはアメリカの名門、クリーヴランド管弦楽団。


 ラフマニノフのピアノ協奏曲で最もポピュラーで人気のあるのは第2番である。 

しかし私には、代表曲の第2番の良さが今一つ体に入らない。

 ところが、この演奏を通して聴くと、この曲はなんと素晴らしいのだろう!と感激。

第3番の第1楽章カデンツァの部分など鳥肌が立った。第1番の第2楽章の美しさ。

 

 この2曲、特に第3番を聴いて考えがガラッと変わってしまったのだ


 何よりも曲全体を通して流れている濃厚なロマンティシズムに強くひきつけられた。

 

 当時は将来の事などで、色々悩んだりしていたのだが、このCDを聴いて、元気がでた。変な表現かもしれないが、渇いていた心に水を注いでくれたように感じたのだ。何かとドライな時代だった当時、このCDで感じたロマンティックな情念はとても新鮮であった。


 その後、「音」の楽しさ、意味を自然からも味わう気持ちが強くなると共に、数々の音楽を聴いた。私どもの生活の中で色々な出来事がある。その何かからの出会いで、その内容が大きく充実し、成長し、次への道程を歩めるようになれるのだと強く思えた。