卯月六日 金曜日 小雨 その気持ちも分かるのだが・・・                                 

教育上はどうなんだろうか?

近年、神道のお葬式(神葬祭)が増えているため、

先祖を祀るお墓や御霊舎(みたまや)について

ご相談を受ける機会も増えています。


その中で

「今の親は悪意味で子供に気を遣いすぎではないか?」

と思うことが多々あります。


というのは、相談者の発言の中に

「御霊舎を買って先祖を祀っても、
 
 子供たちの代になれば捨てられてしまうでしょうし・・・」

とか、

「お墓を建てても後々子供たちの負担になるでしょうし・・・」

とか、

「今の若い人たちは自分のことで精一杯でしょうし、

 神社さんに永代供養をしてもらえれば、

 子供たちがお墓の管理やお参りをする必要が無く安心かなと・・・」

というようなものがあります。


負担とは、時間や労力、経済的な負担という意味でしょうか?

精神的な負担も含まれるでしょうか?

(はい、確かにあるかもしれません。否定はできません。)


しかしながら、本当にそれだけでしょう?

少し考えてみましょう。


我々がこうして生きている背景には、

多くのご先祖様や苦楽を共にした配偶者の存在があります。

先祖が一人欠けていても、今の自分はここに存在しません。

その関わり深き多くの故人様を、今は目に見ることはできませんが、

感謝し祈りを捧げることで、その存在を、気持ちを、

感じることはできます。


古来日本人は、各家庭の中でご先祖様を敬い、ご恩に感謝し、

お盆やお彼岸をはじめ、節目ごとに御霊祭りをして生活してきました。

こうした営みは感謝や絆という大切な気持ちを

親から子へと伝える役割を果たしています。

命の繋がりを深く顧みる機会でもあります。


負担というマイナス面だけではありません。

極端な考え方には落とし穴があると思います。