出典:生存法則論 第一巻 古事記解説(戸松慶議著)
此く宣らば天つ神は天の磐戸を押開きて
天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて聞こしめさむ
(そうすれば天つ神は堅く閉ざされた岩戸をお開きになって
八重九重とわだかまる障害を打ち掃ってお聞き届け下さるでありましょうし)、
国つ神は高山の末短山の末に上り坐して高山のいぼり
短山のいぼりを掻き別けて聞こしめさむ
(国つ神もまた種々様々な困難や抵抗を排除して聞き容れ、
支援協力して下さるものと信ずる)。
このようにお聞き取り下さったならば、最早罪という罪は何一つありますまい。
それは恰も風の神の息吹によって群がる雲霧を吹き飛ばしたように、
また朝風夕風が雲霧を吹き掃うように、
更にまた港に居る大船を大海原に押し放つように、
あの鬱蒼と繁った林の樹立を鋭利な鎌で伐り掃うように、
罪という罪は一切どこにも残るところなく、消え失せるでありましょう。
そのように祓え清められる罪穢れを、
奔流(ほんりゅう-勢いの激しい流れ)の河瀬に居られる瀬織津比売神が
浅瀬の石を流れ磨くように、すべての罪穢れを流し祓い磨き清めるでありましょう。
そこで今度は、流れ来る罪穢れを四方八方から行き交う潮流の相会するところに
渦巻いている速開都姫神が大口を開いてこれを全部呑み込み、
海底に沈めて下さるでありましょう。
沈め下さったものを、息を吹き出す所に居られる神、
正息正心を掌る神が神心に叶うように
その罪穢れを根の国底の国に息吹き放ってしまい、
更に根の国底の国に居ります速佐須良姫神がそれを持ちさらって
行方も知れず消滅せしめて下さるでありましょう。
かように決意し実行すれば今日より以後罪という罪は
一切消え失せてしまい、絶対に救われるものであると確信し、
その上で祓へ給え清め給うことを天つ神・国つ神・八百万神共々
ご満足にお叶え下さいますよう慎んで御清納願上げます。
次回に続きます(*- -)(*_ _)ペコ