『天地(あめつち)の理(ことわり)を以って人倫と為す1』

今回は少し専門的な内容となります(^^)

以前、書庫「神道」で、「古典研究による神道の道徳」ということで、
中臣祓(大祓詞)に登場する、天津罪(あまつつみ)や国津罪(くにつつみ)、
そして、古事記に記述のある「禊ぎ祓え」などを記事にしました。

今回は、明文化されていない神道の道徳についてふれてみたいと思います(^^ゞ
(まあ明文化されてないと言っても日本の古典を研究すれば見えてくるのですが…)

◎神道はなぜ、神の「道」と書くのか?

「神道(しんとう)」という言葉に「道(とう)」の語が含まれること、
「神教」でも「神法」でもないのは、なぜでしょうか?

辞典をひくと、「道(とう)」という言葉の意味の一つに、

『①人の守るべき義理。②宇宙の原理。③教え』というものがあります(岩波国語辞典)。

「道」のこの用法が、神道の「道(とう)」にあたるらしいのです(-_-)ウーム

特に、②の「宇宙の原理」という意味を含んでいること、
これは神道の「教義の根源&倫理道徳」を理解するうえでとても重要となります。

まずは、言葉の意味から確認しておきたいと思います。

Q&A【宇宙】とは?

〔「荘子(知北遊)」「淮南子(斉俗訓)」などによる。
「淮南子(斉俗訓)」のように「宇」を空間、「宙」を時間とする説や
「宇」を天、「宙」を地とする説などがある〕

古事記神話冒頭の内容は、中国の古書淮南子(えなんじ)の影響なども受けているそうです。
(弘文堂発行の神道辞典など参照)

1 ①すべての天体を含む空間の広がり。特に、地球の大気圏外。
  ②〔物〕 物質とエネルギーが存在する空間。

2 存在する事物の全体。また、それを包む空間。天地万物。森羅万象。全世界。

3〔哲〕一定の秩序をそなえた世界。コスモス。三省堂提供「大辞林 第二版」より

Q&A【原理】とは?

1…事象やそれについての認識を成り立たせる、根本となるしくみ。
  主として人間の活動にあてはまる原則とは多少意味の違いがある。「多数決の―」「相対性―」

2…〔哲〕 世界や現象の根本原因・根拠であるもの。本源。アルケー。
   三省堂提供「大辞林 第二版」より

神の道(とう)=(宇宙の原理)は、宇宙ができると同時に存在したものであり、
その道(とう)は各自がそれぞれの言葉で自由に表現すべきものなのだ。

「神道」という語は、「日本書紀」(奈良時代前期の歴史書)に出てくる。

そこには七世紀なかばに活躍した孝徳天皇が仏法を重んじ、神道を軽んじたとある。
つまり、仏の教えは「法」で、神信仰は「道」とされたのだ。

関連記事【日本の神観について】
http://blogs.yahoo.co.jp/fgnpd582/24400485.html

関連記事【宗道としての神道の本質】
http://blogs.yahoo.co.jp/fgnpd582/29342406.html

続き【天地の理を以って人倫と為す2】
http://blogs.yahoo.co.jp/fgnpd582/38343062.html