明は自宅に帰宅した。ドアを開けると息子の健太が笑顔で駆け寄ってきた。


健太 「お父さんお帰り!!」

明 「おう健太!ただいま♪」


すると奥から妻の良子と義母の良江がやってきた。


良子 「お帰りなさい、あなた!」

良江 「明さん、お風呂湧いてますよ♪」

明 「お母さん迷惑かけちゃってすいません!ほらほら良子、ちゃんと座ってなきゃ・・・」

健太 「お父さん!一緒にお風呂入ろ!!」

明 「よーし!一緒に入ろうな!!」


いつもは命がけで人類の為に戦っている彼も、家庭ではどこにでいる温かい父親なのだ。

そんな中、また一体のネビュラの怪人が行動を起こしていた。そのネビュラは何と車を次々と吸収していたのだ。無論その現場を気付かれてはいなかったが。

翌日、ニュースは車が立て続けに盗まれるというモノで持ち切りだった。トランスバール内でもその事で持ちきりだった。


明 「え!司令官も被害に!?」

四郎 「ああ、普通の愛車は無事だったんだけど・・配達用の車が盗まれてね。これじゃあ特製あんパン・デンジパンを幼稚園の皆に配達出来なくて困ってるんだ・・・」

隼人 「俺は無事だったけど・・・明のとこは?」

明 「僕のとこも無事だったよ。でも一夜にして立て続けに車が盗まれるなんて・・やっぱりネビュラの仕業ですかね・・!」

四郎 「恐らくな、しかしどうして車ばかり・・・」


その時だ、司令室に血相を変えて圭介が入って来た。その顔は怒り心頭で真っ赤になっていた。


明 「何かあった・・みたいだね?」

圭介 「何があったもヘチマもねぇ!!俺の・・俺の痛車が盗まれた!!

四郎 「い・・痛車・・・?」

圭介 「そうなんですよ!!俺の・・俺の・・・ギャラクシーエンジェル色で染まった・・一生の宝物が・・!!」

隼人 「犯人グッジョブ!!」

圭介 「うるせぇボケ!!絶対に・・・絶対に許さんぞ犯人・・・!!」


圭介が怒りの炎に燃えている頃だった、突如明の携帯が鳴った。


明 「はいもしもし・・・え・・・分かりました、すぐ行きます!!」


明の表情が険しくなった。


圭介 「どうしたんですか明さん?」

明 「妻が・・出産する・・もう病院に搬送された!!」

圭介・隼人 『!!』


それだけではなかった。オペレーターの優子がその場に駆け込んだ。


優子 「ネビュラ反応が確認されました。場所は西部公園付近、急いで出動を願います。」

圭介 「ちっ・・こんな時に・・・!」

明 「今は家庭より戦いの方が先決だ!行こう皆!!」

四郎 「いや、お前は奥さんの元に行ってやれ!」


何と、四郎は明を制止したのだ。


明 「し・・しかし!!」

圭介 「大丈夫ですよ明さん!ネビュラの一匹や二匹、俺達で十分だって!!」

隼人 「お前は自分の大切な人の側にいてやってくれ。」

明 「2人とも・・すまない!」


3人はそれぞれの場所へと急いだ。


優子 「司令・・どうして明さんを?」

四郎 「あいつは気丈にふるまっているが・・心の奥底は不安で一杯なんだ。そんな状態で戦いに挑んでみろ、最悪の結果は目に見えている。それにあの2人ならやってくれるさ!」


四郎はそう言うと懐から自家製のあんパン・通称デンジパンを取り出すと呑気に食べ始めた。彼がこうした態度をとれるのも、自分達の部下である圭介達を心から信頼しているからであった。


続く