大東亜戦争戦争が終わると、占領軍GHGは、日本が極少の資源をもって、何故に勇敢強力に米軍と戦いえたのか。もし原子爆弾という破壊兵器を使用しなかったらと、戦慄を覚えたという。おそらく数百万の米軍の命が犠牲になったか、終戦を米国から日本に申し込むほどに米軍は追い詰められていたろうと・・・

 

  西欧人には考えられないこの強さと戦闘力はどこにあるのか・・・米軍は真剣に考えた。その結果、日本民族は天皇家を宗家としている。また天皇は天照大御神の直系であると信じ、国民全ては天皇家と繋がりがあると信じている。一国一家族であるから天皇のために命を賭けても、国民一人残らず戦うという覚悟をもつ民族であったから強かった。

 

 そうGHQは判断したのでした。

 

 そこでGHQが考えたのは、自分たちにとって非合理と思える天皇の神聖さを剥奪する必要があると・・・現人神など馬鹿馬鹿しいとですね。当時GHQの各部局にはコミンテルンに協力している共産主義者が多くいましたから、尚更に天皇を現人神から人間にしたかったのです。

 

  神と人間は絶対的な距離があると信じる欧米人。また、神仏を信じない共産主義者。しかし、日本人はそう考えません。日本神話に見られるように日本人は神々と繋がりがあり、その神々も人間と同じような性向があります。つまり、人間は等しく神の末裔なのです。またそれを地上において司っているのが天皇なのです。

 

 三島由紀夫は『英霊の声』の中で「などて天皇(スメラギ)は人間(ひと)となり給いし」と、将校に嘆かせているが、当時の状況としては、無知で上から目線のGHQに逆らう事は無理だったでしょう。

 

 しかも、GHQは家系の連綿を砕くために、個人の自由を現憲法に明記しました。天皇帰一に係わる家族主義を破壊しようとしたのです。

 

 しかしながら、そういう反民族的な強制的な政策を取っても、日本人から天皇陛下に対する親愛の情を壊す事は出来ませんでした。

 

 昭和21年2月19日からの天皇陛下の全国御巡幸が行われました。傷ついた国民をいたわり慰め、頑張ってくれと鼓舞し勇気づける為でした。その時に、天皇の行動を妨害しようとする共産主義者の一群が待ち受けていました。

 

 北海道の室蘭でした。

 

 しかし、共産党員の傍に天皇陛下が寄られた時、なんと、その共産党員の一群は両手高く上げて、天皇陛下万歳!の歓呼の叫びをあげたのです。天皇陛下の人格とオーラの雰囲気に、自分と本源を同じくする生命が、唯物主義を一気に超えて呼び覚まされたのです。

 

  この呼び覚まされるという生命の息吹は、民族がどうにもならない状況に追い詰められた時に現れる。

 

 日本民族は天皇へ帰一する民族であり、天皇国日本を愛しているのです。唯物的左翼理論など、理想に必要のない人間など巧みに殺してしまえという考えなのです。もしくは人類を家畜に貶める思想なのです。今こそ、人間は神仏の子であると自覚しなければならないのです。それが天皇国日本なのですから。